リーガ・エスパニョーラ第37節 vマジョルカ

  • hiro
    2009年05月26日 22:29 visibility41

昨日は久しぶりに疲れてダウンしてしまったため、一日遅れだけれど、マジョルカ戦を振り返る。
サンチャゴ・ベルナベウには半分ほどしか観客が入っていなかった。状況を考えれば仕方ないが・・・



■マドリーの先発メンバー
GK:カシージャス
DF:トーレス、セルヒオ・ラモス、カンナバーロ、マルセロ
MF:ラス、ファン・デル・ファールト;ロッベン、ラウール、イグアイン
FW:フンテラール

56分:フンテラール→パレホ、カンナバーロ→ハビ・ガルシア、68分:マルセロ→ドレンテ

負傷者が多いため、最終ラインはかなり変更されている。ピボーテには、ファン・デル・ファールト。出場時間が少ない選手を出してあげる配慮はなし。



■マジョルカの先発メンバー
GK:モヤ
DF:ホセミ、ダビド・ナバーロ、ラミス、アヨセ
MF:クレーベル・サンターナ、マリオ・スアレス;バレーラ、フラド、アランゴ
FW:アドゥリス

68分:アドゥリス→ケイタ、79分:バレーラ→カストロ、84分:フラド→ウェボ

マジョルカも特に争うべきものはない。
カンテラの重要性が語られる中、少し前にマドリーを離れたフラドは、サンチャゴ・ベルナベウでどういうプレーを見せるか。

■チームとしては評価なし・・・各選手について雑感
モチベーションの低さが、もろに試合に出てしまった。
負傷者が多いディフェンスラインにトーレスが使われたり、ファン・デル・ファールトが先発したりしたが、控え組を多く先発させて時間を与えることはしなかったので、そうなると目的を失くしグダグダしてしまうのは当然。これまでも多く問題を抱えてきていて、それが解決されていないのに、意識が低くなってしまってどうしようもない。

そんな試合だけれど、思ったことをいくつか。

まずはファン・デル・ファールトに関して。
ピボーテの位置から攻撃に参加でき、攻撃面でのプレーが今いる他のピボーテより優れているのは確か。けれど、この位置でバランスを取りながら攻撃に貢献できるか、という点では疑問。
彼自身がバランスをとれないならチームでやらなければならないが、出て行った彼のスペースを埋めるのがラウールの動きだけでは無理がある。
ベテランになったとはいえ、ゴール前で相手の脅威になれ、得点をとれるラウールがピボーテの役割を担わなければならないというのはチームにとっては損だ。ファン・デル・ファールトが上がったなら、その分を補完するのは、彼自身も含めたチーム全体のはずだが・・・守備をしない選手が多い(攻守が分断された)現状が改めてはっきりした。

次にパレホ。
何度も書いているけれど、中盤で一番可能性を感じる選手。先発でどこまでやるか見たいが、最終節もだらけてしまうようなら、今シーズン中にしっかり評価をするのは難しいのが残念。
長い時間プレーすれば、当然欠点も出てくるだろうが、それも含めていろいろ見てみる必要がある。視野が広く、ボールタッチも良いので、それをいつも発揮できるようになれれば面白い。

同じカンテラーノのフラドは、攻撃的中盤の中央でプレーし、マジョルカの攻撃を司った。以前よりぐっと落ち着いて良くなった印象だった。
交代時のスタンドからの拍手は、カンテラーノとしてのフラドも忘れていないぞ、という意味もあったかもしれない。移籍に関連して紙上に名前が挙がっているわけではないが、フラドの名前を忘れるべきではないだろう。

最後にカンナバーロ。
ホーム最終戦ということで、交代時にはスタンディング・オベーションで送られた(ブーイングも聞こえたが)。実際、送り出すにふさわしいホーム最終戦では全くなかったので、ちょっとかわいそうなところではあった。

■最終節へ・・・
落ちるところまで落ちた意識は、今シーズン戻ることはないのだろうか。
ホーム最終戦ということも、3年間マドリーの最終ラインを支えたカンナバーロをホームで送る試合だということも、チームの責任感には響かなかったようだ。
順位も確定し、チームとして争うものがないと仕方ないとも思うけれど、こういう時に引き締められないチームなのか、という残念な思いは強く残った。

最終節は残留のために必死なオサスナ。
ひどい試合にならないように、最後くらいなんとかしてほしいものだ。

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