2014:A代表:親善試合:H:vsオーストラリア「自然体」その3

3、寸評

スタート時は、ミラーシステムの試合だったが、オーストラリアの方が、自分たちのサッカーが出来ていた。
前線からのプレスが、非常に効果的であり、17長谷部 誠の横のスペースを利用する事で、主導権を握った。
しかし、オーストラリアの攻撃は、最後の所で、精度を欠いたため決定機までは、至らなかった。
そのおかげで、日本は、なんとか持ち堪えていたが、あまりに内容が悪いためにアギーレ監督は、4-1-2-3から4-2-3-1にシフト。
その結果、立場が逆になり、日本が、面白い様に守備が機能する様になり、4ケーヒルに失点を許すまで、完璧な守備を見せた。
慣れ親しんだ4-2-3-1にする事で、より高い連動性と日本の4-1-2-3対策を無策にすることができた。
逆にオーストラリアは、そこから4ケーヒルの投入以外に状況を打開する策が打てなかった。
日本としては、自然な流れでシステムを変更し、流れを取り戻したという意味では、素晴らしい采配。
前任のアルベルト・ザッケローニ監督は、3バックというオプションを結局使えなかったのに対し、堂々とアギーレ監督は、ごく自然とアギーレ色を出せていた。
ただ、色を出すだけではなく、悪ければ何の迷いも無しに自然と前任のザッケローニ時代のサッカーシステムに移し、違和感なく機能させた。
アジアカップに向けて、一定の手応えを感じる選手のパフォーマンスであり、監督の采配であった。
自然体がしっくりくるこのチームが、アジアカップで、新たなオプションや戦術、戦法といった引き出しを出してくれるのか楽しみである。

4、満足度

6点(10点満点)

もっと得点を決めて、突き放す事も可能だったし、ミラーシステムでの戦いでは、オーストラリアに分があった。
さらに終了間際に失点を許すなど、不満点が多い。
勝利したという事が考えると、低い満足度ではあるが、親善試合という事を考えると、本番で、この試合で出た課題をクリアし、よりより状態で、アジアカップを迎え連覇して欲しい。

日本から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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