ファジアーノ岡山2015シーズン前雑感Part5「DFラインを高くするのか低くするのかという視点で見えてくる今季のサッカー」その2

4、ラインの高さにより見えてくるサッカーの違い

ラインを低くする場合

最終ラインから前線をコンパクトに保つのは、困難になるので、守備意識を高く保ち、カウンター狙いのサッカーに必然となります。
自陣に引いているためプレスを受けやすく、パスを回すことがリスキーとなり、当然ロングパス主体の攻撃となるため自力で攻めるのがかなり難しくなります。
前線に絶対的なポストプレーヤーが居る場合は、別ですが、ここまでの岡山の戦力だとそれは、現実的でなないでしょう。
そう考えると、主体的に攻めてくる上位には、ジャイアントキリングを起こしやすくなりますが、逆に下位相手に苦戦することが想定されます。
これは、2季前の岡山に当てはまり、負けにくかったものの勝つことも難しかった。
また、カウンターを受けにくいですが、サウンドバック状態になる可能性もあるので、辛抱強さが必要になります。
そういった事を考えると格上のチームと対戦する場合は、有効な作戦と言えます。

状況に応じてラインを上下する場合

選手起用に幅が出てきます。
攻守のバランスが良く、なんでもできます。
攻撃的に行く場合は、ラインを上げたり、ドリブルで持ち上がったり、パスから組み立てたりできます。
守備的に行く場合は、ラインを低くし、中央を固めたり、ゾーンで、スペースを消したりなど、色々な状況に応じる事ができます。
ただ、一方で、中途半端さが仇になり、パワープレーなどを受ける事で、バランスが、崩れる危険性も孕んでいる。
それでも、状況に応じた起用で、対処できるが、後手を踏みやすくなるため監督の采配が、重要になります。
そういった意味で、どんな相手でも一定のサッカーにすることが出来る分、実力差が出やすいシステムと言えます。

ラインを高くする場合

当然裏のスペースが、狙われるという危険性があるもののスピードがある19久木田 紳吾が相方であるラインをコンパクトに保つことが可能で、プレスが効きやくすなります。
また、3久木田 紳吾の技術と攻撃性により、攻撃の組み立ても良く、パスサッカーを目指すことが可能となります。
ただ、ハイプレス及びパスサッカー共にカウンターを受けやすく、高い危険性を持っています。
しかし、主体的に守り、主体的に攻める事が可能なので、守る事が可能となります。
そういった意味で、下位チーム相手に非常に有効なサッカーとなります。

次は、ラインの高さによって、考えられるSBの組み合わせを考えます。

その3に続く。

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