2015:J2:3節:H:vsセレッソ大阪「スター軍団に堂々たる戦い」その4
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杉野雅昭
2015年03月22日 21:48 visibility73
4、試合考察
4-1:DH躍動の理由の考察
2節までのレビューで、DHが、守備効いている事を考察してきた。
しかし、この試合では、前までの守備に加えて、攻撃でもより存在感見せた。
その理由の一つは、明解である。
それは、システム上のマッチアップである。
岡山の3-4-2-1に対して、C大阪は、4-2-1-3であり、基本システム上は、岡山の4の所に1であり、DHのどちらかは、フリートなり易い。
その結果、ロングパスに加えて、DH経由の攻撃が生み出された。
1節と2節での3バック同士の試合では、中盤が手厚く、なかなかフリーになれなかった。
もう一つは、C大阪のプレスラインの低さである。
前線からの激しいチェイシングというよりは、タイミングを考えてであり、様子見が多かった。
肝心のプレスラインは、DHの6山口 蛍と2扇原 貴弘の所。
二人とも守備範囲が広く、運動量が豊富。
しかし、プレスラインに到達するまでは、比較的簡単に回すことが出来たので、ある程度余裕を持ってプレーする事が出来た。
その結果、10千明 聖典のラインの裏に飛び出しての角度の無かったが、GKとの1対1に近い状況を作り出したり。裏へのスルーパスを通す事が出来た。
上記の内容は、どちらかと言えば10千明 聖典よりである。
では、8渡邊 一仁に関しては、どうかについても考察したい。
8渡邊 一仁のパスは、思い切りが良い。
クリア気味のボールを前に出そうとして2度もブロックされてあわやというシーンがあった様に技術や視野に優れた選手ではないが、そこは、開き直って、勇気を持って前に出している。
その分成功率こそ低いが、時には得点にも繋がる良いパスも出せている。
加えて、運動量が、豊富で色々な所に顔を出しており、DHとは思えない位置に顔を出し、パスが通らなくても良い状態。
つまり、挑戦できるパス。
クロスやスルーパスといったパスを出すポジションからパスを出す場面も多い。
難しい事を考えず、感覚で、そこに素早く出している。
攻守で、非常に判断からの行動が速い選手であり、それで守備ではボールを奪え、攻撃では隙を突くことが出来る。
そして、お互いパスの質が違う。
10千明 聖典は、ショートパスや横パス、バックパスが多く、成功率が高い。
8渡邊 一仁は、ロングパスや縦へのパスが多く、成功率もやや低い。
タイプの違うDHの組み合わせにより、バランスが現状保たれている。
今後のこの二人の組み合わせの働きには、注目していきたい。
4-2:ビハインドの戦い方の考察
今季初めて、先制された岡山。
どういった戦い方をするのか注目されたが、人数をよりかけた厚みのある攻撃の回数が増えた。
中でも印象的だったのが、DH10千明 聖典が、ゴール前に飛び込んで行きシュートというシーンの後にCBの35岩政 大樹が、ゴール前に飛び込んで行きシュートというシーンである。
これは、やはり得点するという意識を共有意識として持ち、個は勿論チームとして得点するという事を当然の様に出来ている。
崩し切れた訳ではないが、結果的にPKを呼び込み同点に追いつく事が出来た。
ただ、一方で、33伊藤 大介のFKが、彼が交代するまでの武器であり、5植田 龍二郎もFWとしてはまだまだであった。
本来、終盤の大きな得点源であるセットプレーとパワープレーが、不十分という意味で、引いて守る相手に対して、同点逆転に持ち込むことが出来るのかという不安もある。
その辺り、13久保 裕一の復帰であったり、5植田 龍二郎の成長が必要不可欠である。
ただ、33伊藤 大介に替えが利かないので、同時交代で、17島田 譲や16関戸 健二を投入したり、25田所 諒に任せるしかないのは、苦しい。
4-3:今季も序盤ながら怪我人多発のCB陣に対する考察
既に4近藤 徹志、39篠原 弘次郎が怪我で別メニュー、5植田 龍二郎も違和感を訴え練習を休んだ。
ネクストのCB育成も進んでおらず、底上げは期待できない。
加えて、2沢口 雅彦や26田中 奏一の怪我、15三村 真も怪我がちであり、WBの選手をCBに回すのも難しい。
今こそ順調に進んでいるが、4近藤 徹志、5植田 龍二郎、2沢口 雅彦の怪我の頻度の高さを考えれば、選手の入れ替えも視野に入れる必要も出てくる。
シーズン序盤で、こういった話をせざる得ないのは、昨季も同様であったから。
ベテランが増えた一方で、こういった問題も出てきている。
監督のこの辺りのリスクマネジメントが、どういったものになるか注目していかなければならないチーム状況が、早くも来てしまった。
選手の怪我からの早い復帰が待たれる。
4-1:DH躍動の理由の考察
2節までのレビューで、DHが、守備効いている事を考察してきた。
しかし、この試合では、前までの守備に加えて、攻撃でもより存在感見せた。
その理由の一つは、明解である。
それは、システム上のマッチアップである。
岡山の3-4-2-1に対して、C大阪は、4-2-1-3であり、基本システム上は、岡山の4の所に1であり、DHのどちらかは、フリートなり易い。
その結果、ロングパスに加えて、DH経由の攻撃が生み出された。
1節と2節での3バック同士の試合では、中盤が手厚く、なかなかフリーになれなかった。
もう一つは、C大阪のプレスラインの低さである。
前線からの激しいチェイシングというよりは、タイミングを考えてであり、様子見が多かった。
肝心のプレスラインは、DHの6山口 蛍と2扇原 貴弘の所。
二人とも守備範囲が広く、運動量が豊富。
しかし、プレスラインに到達するまでは、比較的簡単に回すことが出来たので、ある程度余裕を持ってプレーする事が出来た。
その結果、10千明 聖典のラインの裏に飛び出しての角度の無かったが、GKとの1対1に近い状況を作り出したり。裏へのスルーパスを通す事が出来た。
上記の内容は、どちらかと言えば10千明 聖典よりである。
では、8渡邊 一仁に関しては、どうかについても考察したい。
8渡邊 一仁のパスは、思い切りが良い。
クリア気味のボールを前に出そうとして2度もブロックされてあわやというシーンがあった様に技術や視野に優れた選手ではないが、そこは、開き直って、勇気を持って前に出している。
その分成功率こそ低いが、時には得点にも繋がる良いパスも出せている。
加えて、運動量が、豊富で色々な所に顔を出しており、DHとは思えない位置に顔を出し、パスが通らなくても良い状態。
つまり、挑戦できるパス。
クロスやスルーパスといったパスを出すポジションからパスを出す場面も多い。
難しい事を考えず、感覚で、そこに素早く出している。
攻守で、非常に判断からの行動が速い選手であり、それで守備ではボールを奪え、攻撃では隙を突くことが出来る。
そして、お互いパスの質が違う。
10千明 聖典は、ショートパスや横パス、バックパスが多く、成功率が高い。
8渡邊 一仁は、ロングパスや縦へのパスが多く、成功率もやや低い。
タイプの違うDHの組み合わせにより、バランスが現状保たれている。
今後のこの二人の組み合わせの働きには、注目していきたい。
4-2:ビハインドの戦い方の考察
今季初めて、先制された岡山。
どういった戦い方をするのか注目されたが、人数をよりかけた厚みのある攻撃の回数が増えた。
中でも印象的だったのが、DH10千明 聖典が、ゴール前に飛び込んで行きシュートというシーンの後にCBの35岩政 大樹が、ゴール前に飛び込んで行きシュートというシーンである。
これは、やはり得点するという意識を共有意識として持ち、個は勿論チームとして得点するという事を当然の様に出来ている。
崩し切れた訳ではないが、結果的にPKを呼び込み同点に追いつく事が出来た。
ただ、一方で、33伊藤 大介のFKが、彼が交代するまでの武器であり、5植田 龍二郎もFWとしてはまだまだであった。
本来、終盤の大きな得点源であるセットプレーとパワープレーが、不十分という意味で、引いて守る相手に対して、同点逆転に持ち込むことが出来るのかという不安もある。
その辺り、13久保 裕一の復帰であったり、5植田 龍二郎の成長が必要不可欠である。
ただ、33伊藤 大介に替えが利かないので、同時交代で、17島田 譲や16関戸 健二を投入したり、25田所 諒に任せるしかないのは、苦しい。
4-3:今季も序盤ながら怪我人多発のCB陣に対する考察
既に4近藤 徹志、39篠原 弘次郎が怪我で別メニュー、5植田 龍二郎も違和感を訴え練習を休んだ。
ネクストのCB育成も進んでおらず、底上げは期待できない。
加えて、2沢口 雅彦や26田中 奏一の怪我、15三村 真も怪我がちであり、WBの選手をCBに回すのも難しい。
今こそ順調に進んでいるが、4近藤 徹志、5植田 龍二郎、2沢口 雅彦の怪我の頻度の高さを考えれば、選手の入れ替えも視野に入れる必要も出てくる。
シーズン序盤で、こういった話をせざる得ないのは、昨季も同様であったから。
ベテランが増えた一方で、こういった問題も出てきている。
監督のこの辺りのリスクマネジメントが、どういったものになるか注目していかなければならないチーム状況が、早くも来てしまった。
選手の怪我からの早い復帰が待たれる。
その5に続く。
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- 事務局に通報しました。
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