2016:A代表:アジア最終予選:3戦目:H:vsイラク「結果と内容で収穫も依然として課題を残す」その2

3、戦評

数値評価

良:A~E:悪

攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:B
総合評価:C

文章評

前回のレビューで指摘した10香川 真司と4本田 圭佑に対する言及をしたが、10香川 真司に関しては、スタメン落ちした。
10香川 真司の代役として出場した13清武 弘嗣は、2試合連続アシストを記録するなど、日本代表の新しいトップ下候補として名乗りを上げた。
ただ、10香川 真司に関しては、所属クラブでもスタメン落ちしており、仕方ない部分もある、
4本田 圭佑に関しては、チームで控え選手ながらスタメンでプレーした。
10香川 真司に比べて、決定機に顔を出すという部分で高いパフォーマンスを見せている。
攻撃の起点に成りえているかと言えば、かつと程のパフォーマンスを見せていない。
しかし、この試合では、良い守備を見せており、長い欧州の経験を生かせている。
そして、13清武 弘嗣は、1タッチでのプレーから質の高いパフォーマンスを見せており、ハイプレスを受けても高い存在感を放っていた。
コントロール・オリエンタードしっかり出来ており、日本サッカーのフィットし易くなっている。
元々控えめな性格ではあったが、欧州で経験を積んでいく中で、逞しくなってきた。
所属クラブで中心選手として移籍する際には10番を要求するなど、意識の変化を感じる様になった。
ロシアWCアジア最終予選で苦戦が続く日本に中心選手として期待される存在となって来た。

また、8原口 元気の存在も頼もしい。
ドリブルでの仕掛けや守備、周りとの連動性。
こういったプレーは、宇佐美 貴史と比べても遜色なく、代表にフィットしている。
特に中に入っていくプレーは、宇佐美 貴史にはなかったプレーで、左SHながらゴール前に飛び出して得点を決めている。
やはり、組織的守備が昔と比べて各チーム増えて来た中で、こういったゴール前での動きであったり、ポジショニングというのは、重要で、非常に効果的である。

もう1点、7柏木 陽介だが、ハイプレスを受けた事で、持ち味を発揮できなかった。
パス成功率もぐっと下がり、引いた相手に対した時ほど、パス展開も出来てなかった。
確かに散らしたり、良い所を狙えていたが、より前で寄せの厳しいポジションで、プレーしていて13清武 弘嗣と比べると少し物足りない様では厳しいだろう。
アジアレベルで、この内容であれば、仮にロシアWC本戦に出場が決定したとしてもメンバーに残れるかは、怪しい。
逆に16山口 蛍は、貴重な決勝ゴールを決めるなど、得点力のあるというアピールを見せるなど、ボランチを誰にするのかが、当分の課題になるのではないか。
何れにせよ、4位という厳しい立ち位置であり、チームとして得点力アップは、急務であり、下位2チームにしか勝ててない事を考えると、チームとしての中心を誰にするのかという部分を含め、早急にチーム作りの修正を進めて貰いたい。

試合評

MOM:13清武 弘嗣(日本)
MIP:8原口 元気(日本)
満足度:6点(10点満点)

日本から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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