2016:J2:38節:A:vs京都サンガF.C.「上位を打ち破るには力不足」その2

3、戦評

数値評

評価基準

良:A~E:悪

攻撃評価:C
守備評価:D
采配評価:D
総合評価:D

文章評

20藤本 佳希が得点を決めていればという試合であった。
しかし、それ以上に33金 珍圭をCBとして戦力として考えるのは難しいという結論に至った試合でもあった。
それは、やはり年齢を考えた時に彼のフィットや成長を期待するのは、長期的目線で考えると、メリットが少ないからである。
何故、CBとして駄目なのかという事であるが、やはり組織的守備における連動性に欠けるからである。
彼がCBの一角を任された時の失点仕方が悪い事がその証左である。
この試合出場停止だった35岩政 大樹は、33金 珍圭同様にスピードに欠ける選手ではあるが、野性的な容姿に反して繊細な統率力を備えた選手で、絶妙なラインコントロールであったり、ポジショニングで、事前に危険の芽を摘んでいる。
それに対して、33金 珍圭がCBに入った時は、裏へのパスを通されたり、クロスやセットプレーで、マークについている選手に先に触られてしまっている。
ベテランに加えて、日本語での円滑なコミュニケーションが出来ない事を考えると、CBの戦力として考えるのはリスキーであると結論付けざる得ないだろう。
今後はやはり、松本戦で高パフォーマンスを見せたDHでの起用が、高い得点力、フィジカルを活かせるので、現実的起用と言える。
そう考えるとCBとして起用せざる得なかった金沢戦と京都戦は、CBの選手層の薄さによる敗戦と言って良いだろう。
DFの登録選手が、十分な人数であるという指摘もあるかもしれないが、2澤口 雅彦、4近藤 徹志の2人の怪我の多さ、3久木田 真吾の長期離脱の回数。
こういった事を考えると、23久保 飛翔の怪我は、非常に痛手であった。
10矢島 慎也のレンタルバック、30豊川 雄太、24赤嶺 真吾、25酒井 宣福といった主力級レンタル選手の去就を含め、どういったチーム作りをしていくのか。
来季加入が内定していて、特別指定選手である51武田 翔平がどれだけチームでやっていけるのか。
同じく来季加入内定している塚川 孝輝も含め、上手く起用していて、勝利を手繰り寄せる事が出来るチーム作りを進めて欲しい。
試合後の長澤 徹監督のコメントを全面的に支持する形となるが、決定機を防いだ京都に対して、決定機に決められてしまった岡山。
そういった構図の試合であり、ここまで指摘して来た点の差が、こういった結果になってしまった。
POの結果次第という面もあるが、そういった事を含め、来季に向けたチーム作りの戦いは、もう始まっており、出遅れない様に10矢島 慎也に匹敵、もしくは、それ以上の目玉の補強に期待したい。

試合評

MOM:1菅野 孝憲(京都)
MIP:10エクスデロ 競飛王(京都)
満足度:4点(10点満点)

岡山から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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