2017:J2:10節:H:vs湘南ベルマーレ「得点パターン増が求められる苦しい状況」

岡山vs湘南:0-2
得点者:36岡本 拓也(2菊地 俊介)、29杉岡 大暉
観客数:8,089人

1、チーム情報&評価基準

評価基準

良:1~5:悪

審判

主審:松尾 一:2.5
副審:岩田 浩義、福岡 靖人:2.5

H:岡山

監督

長澤 徹:3.0

スタメン

20藤本 佳希:3.5
19片山 瑛一:3.0、27塚川 孝輝:3.5
17朴 亨鎮:2.5、16関戸 健二:3.0、5渡邊 一仁:3.0、21加地 亮:3.0
14喜山 康平:3.0、39篠原 弘次郎:3.0、3久木田 紳吾:3.0
13櫛引 政敏:3.0

リザーブ

GK:22一森 純
DF:4近藤 徹志、2澤口 雅彦
MF:26田中 奏一、8石毛 秀樹、10大竹 洋平
FW:11三村 真

途中交代

20藤本 佳希→11三村 真:2.5
27塚川 孝輝→10大竹 洋平:2.5
21加地 亮→26田中 奏一:2.5

 

A:湘南

監督

曺 貴裁(チョ・キジェ):2.0

スタメン

9テルマリオ・デ・アラウージョ・サクラメント(ジネイ):3.0
19表原 玄太:2.5、8山田 直輝:2.0
28石原 広教:2.5、2菊池 俊介:2.0、6石川 俊輝:2.5、36岡本 拓也:2.0
29杉岡 大暉:1.5、3岡崎 亮平:2.0、13山根 視来:2.0
1秋元 陽太:2.5

リザーブ

GK:31後藤 雅明
DF:なし
MF:5秋野 央樹、7神谷 優太、324奈良輪 雄太
FW:11藤田 祥史、16斉藤 未月、22下田 北斗

途中交代

36岡本 拓也→24奈良輪 雄太:2.5
8山田 直輝→16斉藤 未月:2.5
46テルマリオ・デ・アラウージョ・サクラメント(ジネイ):評価不可

2、得点経過

A:湘南:0-1:36岡本 拓也(2菊地 俊介)

 湘南が、サイドから繋いで最終的に、2菊地 俊介まで通ります。この時、2菊池 俊介には、時間とスペースがあり、この状況に対して、14喜山 康平は、寄せに行くという判断を選択しました。これによりできたスペースへ2菊池 俊介によってスルーパスが通され、36岡本 拓也が抜け出して、GKと1対1となりました。13櫛引 政敏が、前に飛び出すもコースをしっかり狙われたシュートが決まって湘南の先制ゴール。

A:湘南:0-2:29杉岡 大暉

 終了間際に時間稼ぎでショートコーナーで繋ぐ湘南。当然ボールを取りに行きますが、密集地帯を突破されて仕掛けられる。この時間帯でもしっかり人数をかける事で、苦し紛れのクリアボールを拾う事ができ、波状攻撃で守備のバランスを崩されました。その隙を見逃さず、29杉岡 大暉が、ペナルティエリア内で、ドリブルからしっかりコントロールされたシュートを決めて、追加点。

3、試合評

数値評

評価基準

良:A~E:悪

H:岡山

攻撃評価:D
守備評価:D
采配評価:D
総合評価:D

A:湘南

攻撃評価:B
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C

文章評

 終盤の失点は、岡山の失点パターンだが、この試合では、速い時間帯に失点てしまった。今季は、高いラインを布くことで、高さ不足であったり、全体をコンパクトにすることで、プレスで嵌めてボールを奪うという守備戦術を取っていました。しかし、失点のシーンで、ほぼ守備ラインに吸収されてしまいCBの14喜山 康平が釣り出されてそこを突かれてしまった。
 この原因は、湘南のパスワークとポジショニングといった豊富な運動量と的確なフリーランによって生み出された攻撃の迫力に押された事にあります。ボールを奪えず、最終ラインまで下げられてなかなか攻撃に移れないそういった試合でした。

 一方で、岡山は、得点パターンに乏しく、セットプレーで得点が取れず、パスでの崩しも機能していない。クロスに依存しているという厳しい内容となっている。何度も指摘しているが、ヤフーのデータ通り、個の攻撃、個の守備といったものに乏しく、選手個人の力を活かせないという状態が続いている。
 それでもこの試合では、、左右WBに26田中 奏一と11三村 真といったドリブラーを投入し、勝負を仕掛けた。10大竹 洋平のテクニカルなプレーで、掻き乱す。こういった部分は、一定の機能はしているが、結果的に守備力低下は著しく、低身長が響いて、パワープレーに屈服するシーンが目立っています。

 怪我人の影響があるとはいえ、チームとしての攻守のバランスが、終盤に崩れる事が多く、そこであるべき守備的柔軟性に欠けている事は、間違いない状態です。当然負けていれば、守備のバランスを崩し、得点を奪いに行きます。そこで失点したのが、この試合で、本当に一瞬の隙とはいえ、こういった事が何度も続けば、それは一瞬の隙ではなく、弱点と言って良い状態であると思います。
 スピードやテクニック系の選手を終盤に投入して、攻撃が活性がするが、その分、守備が脆くなって負ける。これの繰り返しであると思います。このパターンで勝ちきれない試合が続いている通り、方向転換であったり、新たな変化。この試合の17朴 亨鎮のシャドー起用の様な選択も取っていく必要性は、高いと思います。

 今後の方針は、得点パターンを増やし2得点以上の試合を増やしていく。この方向性の下で、戦い方を選択しなければいけないでしょう。攻守での個の力、攻守での戦術が機能しきれていない現状。更にJ2のレベルの高さを考えると、一部を変化させるという事は、現実的な所だと思います。終盤のスピーディな仕掛けも確かに攻めている感じもしますが、得点という結果が出ていない。これが現実で、かなり厳しい状況であると思いますし、残留争いに巻き込まれて不思議ではない状況です。

 チームとして、連休で、出場機会の少なかった選手が、猛アピールし、チームを好転させてくれることに期待したいです。

試合評

MOM:29杉岡 大暉(湘南)
MIP:8山田 直輝(湘南)
満足度:3点(10点満点)

 

岡山から世界へ
To Be Continued


by 杉野 雅昭(masaaki sugino)

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