2017:ACL:決勝:A:アルヒラルvs浦和レッズ「攻守の軸となる選手が輝いた試合」
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杉野雅昭
2017年12月02日 01:23 visibility150
アルヒラルvs浦和:1-1
得点者:8ラファエル・シルバ、77オマル・ハルビン(29サレム・アルダウサリ)
1、チーム情報&評点
評価基準
良:1~5:悪
A:浦和
監督
堀 孝史:2.5
スタメン
8ラファエル・シルバ:2.0、30興梠 慎三:2.5、9武藤 雄樹:2.5
10柏木 陽介:2.5、15長澤 和輝:2.5
16青木 拓矢:2.5
3宇賀神 友弥:3.0、5槙野 智章:2.5、22阿部 勇樹:3.0、6遠藤 航:3.0
1西川 周作:1.5
リザーブ
GK:25榎本 哲也
DF:4那須 大亮、46森脇 良太
MF:7梅崎 司、39矢島 慎也
FW:13高木 俊幸、21ズラタン
途中交代
8ラファエル・シルバ→21ズラタン:3.0
15長澤 和輝→7梅崎 司:3.0
30興梠 慎三→13高木 俊幸:3.0
H:アルヒラル
監督
ラモン・アンヘル・ディアシ(ラモンディアス):2.5
スタメン
29サレム・アルダウサリ:2.5、77オマル・ハルビン:1.5、3カルロス・エドゥアルド:3.5
7サルマン・アルファラジ:2.5、16ニコラス・ミレシ:2.5
8アブドゥラー・オタイフ:2.5
12ヤシル・アルシャハラニ:2.5、70モハンメド・ジャハファリ:2.5、33オサマ・ハウサウィ:2.5、2モハンメド・アルブライク:2.5
1アブドゥラー・アルムアイフ:2.5
リザーブ
GK:30アハメド・ワキド
DF:4アブドゥラー・アルズーリ
MF:6アブドゥルマレク・アルハイブリ、24ナワフ・アルアビド、27モハメド・カンノ
FW:20ヤセル・アルカフタニ、44ムフタール・ファラタ
途中交代
3カルロス・エドゥアルド→24ナワフ・アルアビド:2.5
8アブドゥラー・オタイフ→44ムフタール・ファラタ:2.5
16ニコラス・ミレシ→27モハメド・カンノ:2.5
2、得点経過
A:浦和:0-1:8ラファエル・シルバ
押し込まれている中、ボールを奪ってカウンターを仕掛けるシーン。浦和の選手が倒れながら8ラファエル・シルバにパスを出します。2モハンメド・アルブライクが対応しますが、緩急を使ったドリブルで、8ラファエル・シルバが裏へ抜け出すとグラウンダーのクロスを入れます。このクロスはブロックされるものの毀れ球が、8ラファエル・シルバの下へ転がります。8ラファエル・シルバは、迷わずシュートを打ちます。このシュートは、寄せていた70モハンメド・ジャハファリに当たり、コースが変わり、これが人の居ないところへ転がっていき、浦和が先制します。
この試合は、カウンターで、8ラファエル・シルバという戦い方で、このシーンもまさにそういったシーン。8ラファエル・シルバのフィジカルと個の力の武器と、運に恵まれた浦和にとって狙い通りの得点であったと思います。
H:アルヒラル:1-1:77オマル・ハルビン(29サレム・アルダウサリ)
サイドへの浮き球のパスを2モハンメド・アルブライクが頭で中へと折り返します。29サレム・アルダウサリが胸トラップからシュートミスかパスは判断のつかないボールが出て、77オマル・ハルビンの下へと行きます。77オマル・ハルビンは、反転してのシュートを打ち込み、再三防いできた1西川 周作のセーブへの動きが整う前で、至近距離のため流石に防げず、これが決まってアルヒラルが、同点に追いつきます。
この試合こういった感じに77オマル・ハルビンにサイドからクロス、パスなどが配給されて、それを収めてシュートまで持っていく事がアルヒラルは出来ていました。1点だけというのが、少なすぎるぐらいこういった形での崩しを徹底して、浦和のゴールへと迫っていました。必然的な失点と言えるぐらいの素晴らしい攻撃力であったと思います。
3、戦評
数値評
評価基準
良:A~E:悪
A:浦和
攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C
H:アルヒラル
攻撃評価:B
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C
文章評
寸評
10年ぶりの優勝を目指して、浦和にとってもJリーグにとっても重要なアウェーでの1戦でした。アルヒラルにとっても初優勝のかかった試合。
試合の方は、どちらに優劣も分からない時間帯に浦和が、8ラファエル・シルバの個の力と毀れ球が転がってくるという運が味方し、浦和が先制します。
そこから浦和は、徐々に押し上げる事ができなくなってくると、プレスもラインを低く設定するようになっていました。日本代表のブラジル戦の前半の様な感じになり、圧倒的にアルヒラルがボールを持ってゴールへ迫っていました。
1西川 周作がファインセーブを連発で、奇跡的に1失点に抑えて、1-1で、折り返しました。
後半でも流れが変わらず、圧倒的な支配率を誇るアルヒラルが主導権を握って攻めていましたが、浦和もカウンターに活路に見出して戦っていましたが、8ラファエル・シルバの怪我で、流れが悪くなります。
最後まで浦和は、攻められ続けますが、2失点目は、許さず、そのまま試合を終えました。
この結果、浦和は勝利こそできませんでしたが、貴重なアウェーゴールを決めるという大きなアドバンテージを得ることが出来ました。逆にアルヒラルは、アウェーゴールが必要な状況で、アウェーに乗り込むという厳しい状況になりました。
アルヒラル評
サイド攻撃と77オマル・ハルビンの足元の技術。この2点が非常に強力でした。クロス精度は、Jリーグではなかなか思えない程高くて、低くて速くて、正確と三拍子揃っていました。繰り返しになりますが、そのターゲットとなる77オマル・ハルビンの存在感は大きく、シュートまで持っていく技術の高さは、素晴らしかったです。しかし、正面に行くことが多く、逆転ゴールを決めきれず、引き分けに終わってしまう要因を作ってしまいました。
正直アルヒラルは、浦和より強いチームかと思いますが、そういったチームを持ってしても、流れと運が味方しなければこういった結果に終わってしまう。そう感じたこの日のパフォーマンスでした。
浦和評
8ラファエル・シルバ様と言いたくなる活躍であったと思います。スピード、パワーを兼ね備えたフィジカルを前面に出したドリブルは、迫力がありました。アルヒラルに脅威を与え続けていました。怪我で、彼が下がると攻撃の形を作れず、攻め手を欠いた状況に陥るほど、チームとして重要な役割を担っていたと思います。
しっかり守ってカウンター。最近の前からのハイプレスとは違って、リトリートとして1回で決める。内容を考えれば、負けに等しい内容でしたが、結果は、勝ちに等しい引き分けであったと思います。それぐらいアルヒラルに攻められていましたし、浦和は良く守ったと思います。まぁ、1西川 周作が守ったというぐらい神セーブ連発していました。
この結果は、奇跡の引き分けと言え、次のホームでの試合に繋げる事が出来たと思います。
試合評
Man Of the Match(MOM):77オマル・ハルビン(アルヒラル)
Most Impressive Player(MIP):8ラファエル・シルバ(浦和)
満足度(10点満点):7点(★★★★☆)
Jリーグから世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭(masaaki sugino)
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