2018:A代表:ロシアW杯:グループステージ2節:中立:vsセネガル「良さが光るもあと一押しが足りず課題を残す」
-
杉野雅昭
2018年06月26日 22:40 visibility169
セネガルvs日本:2-2
得点者:10サディオ・マネ、14乾 貴士(5長友 佑都)、22ムサ・ワゲ(19エムバイエ・ニアン)、4本田 圭佑(14乾 貴士)
1、チーム情報&評点
評価基準
良:1~5:悪
セネガル
監督
アリウ・シセ:2.5
スタメン
10サディオ・マネ:2.0、19エムバイエ・ニアン:2.0、18イスマイラ・サール:2.5
5イドリサ・ゲイエ:2.5、17パパ・アリウヌ・エンディアイエ:2.5
13アルフレッド・エンディアイエ:2.5
12ユスフ・サバリ:2.5、3カリドゥ・クリバリ:2.5、6サリフ・サネ:2.5、22ムサ・ワゲ:2.0
16カディム・エンディアイエ:2.5
リザーブ
GK:1アブドゥライエ・ディアロ、23アルフレッド・ゴミス
DF:2アダマ・エムベング、4カラ・エムボジ、21ラミーヌ・ガサマ
MF:8シェイク・クヤテ、11シェイク・エンドイエ
FW:7ムサ・ソウ、9マメ・ビラム・ディウフ、14ムサ・コナテ、15ディアフラ・サコ、20ケイタ・バルデ・ディアオ
途中交代
13アルフレッド・エンディアイエ→8シェイク・クヤテ:3.0
17パパ・アリウヌ・エンディアイエ→11シェイク・エンドイエ:評価不可
19エムバイエ・ニアン→9マメ・ビラム・ディウフ:評価不可
日本
監督
西野 朗:2.5
スタメン
15大迫 勇也:2.5
14乾 貴士:2.0、10香川 真司:2.5、8原口 元気:3.0
17長谷部 誠:2.5、7柴崎 岳:2.0
5長友 佑都:2.0、3昌子 源:2.5、22吉田 麻也:2.5、19酒井 宏樹:2.5
1川島 永嗣:3.5
リザーブ
GK:12東口 順昭、23中村 航輔
DF:2植田 直通、20槙野 智章、6遠藤 航、21酒井 高徳
MF:16山口 蛍、18大島 僚太、4本田 圭佑、11宇佐美 貴史
FW:9岡崎 慎司、13武藤 嘉紀
途中交代
10香川 真司→4本田 圭佑:2.0
8原口 元気→9岡崎 慎司:3.0
14乾 貴士→11宇佐美 貴史:3.5
2、得点経過
セネガル:1-0:10サディオ・マネ
セネガルが、パスを回してピッチを広く使ってサイドからゴールに迫ると、右サイドから22ムサ・ワゲがクロスを入れる。ファーサイドに流れたボールを8原口 元気が苦しい体勢でクリアするも不十分で、左サイド後方で待機していた12ユスフ・サバリがセカンドボールを回収し、シュートを打ちます。低い弾道でのシュートではあったが、1川島 永嗣は、慎重になり過ぎてキャッチングではなく、パンチングを選択してしまった事で、10サディオ・マネの足に当たり、ゴールに跳ね返ってセネガル先制。
日本:1-1:14乾 貴士(5長友 佑都)
日本が後方のビルトアップから7柴崎 岳がロングパス1本でサイドの裏のスペースへ出す。5長友 佑都が、全速力で懸命に走って足を伸ばして残した事で、同じく速く追走していたセネガルの選手も体勢を崩す。その間に5長友 佑都が回収し、ペナルティエリア内で、14乾 貴士とスイッチする。そして、14乾 貴士が、切り返して得意の角度にシュートコースを作ると、そこにシュートを放ちます。そのシュートに反応したGKの16カディム・エンディアイエが飛びつくが届かず、ゴールに吸い込まれて日本が同点に追いつく。
セネガル:2-1:22ムサ・ワゲ(19エムバイエ・ニアン)
左サイドで、10サディオ・マネがその場に立ってフェイントしてタイミングを見計らって浮き球のパスを入れる。パスを受けた12ユスフ・サバリは、1トラップで少しミスするが毀れだが戻ってきたので、そこでテクニカルなプレーで、グラウンダーのクロスを入れる。そのクロスボールを19エムバイエ・ニアンがコースを変えて、そのボールに14乾 貴士も懸命に戻りますが、22ムサ・ワゲが快速を飛ばして先に追いついて、ペナルティエリア内で右足を振りぬいて、1川島 永嗣も手を伸ばす事しか出来なかった強烈なシュートが決まってセネガル勝ち越し。
日本:2-2:4本田 圭佑(14乾 貴士)
中途半端なGK16カディム・エンディアイエのフィードを3昌子 源がカットし、すぐに縦パスを入れる。9岡崎 慎司のポストプレーでのパスを受けた15大迫 勇也が巧いトラップで、外に少し流れてから絶妙なクロスに近い浮き球のパスを入れる。そこでセネガルのGK16カディム・エンディアイエと、DF6サリフ・サネ、22ムサ・ワゲ、9岡崎 慎司の4選手が潰れて、流れた所で14乾 貴士がダイレクトで折り返し、その先にいた4本田 圭佑がしっかり押し込んで、日本が同点。
3、数値評
評価基準
良:A~E:悪
セネガル
攻撃評価:C
守備評価:C
采配評価:C
総合評価:C
日本
攻撃評価:B
守備評価:C
采配評価:B
総合評価:B
4、文章評
初戦は、コロンビアに退場者が出て試合を優位に進める中で、苦しみながらではあるが勝利を掴むことが出来た。この試合では、11対11での試合で、真価を問われる1戦であった。
立ち上がりは、セネガルの組織的な戦い方に苦しんだ。縦に速く、球離れも速く、寄せも速く。こういった基本コンセプトの上に身体能力の高さという武器を持って、攻守で日本にプレッシャーを与え続けられた。
ただ、それでも日本は、初戦を勝利出来ていたことで、自分達のサッカーをしっかりやっていた。判断の速さで、後手に回っていた分セネガルの方が巧く見えたが、日本の選手も随所随所で、質の高いプレーを出すことが出来ていたので、ある程度戦えた。
しかし、先制点は、セネガルで、日本の守備を縦の速さではなく、ピッチを広く左右に揺さぶって、多少戸惑った所で、1川島 永嗣の判断ミスを誘発し、セネガルが先制した。こうなれば、流石に戦前の予想通り、セネガルが押し切るのか。そういった不安を抱く失点シーンだった。
しかし、今の日本には、絶好調のスペイン組の二人とフィジカルモンスターがおり、7柴崎 岳のロングパスにベテランとは思えない身体能力を見せた5長友 佑都が残して、シュートゾーンを持つ14乾 貴士と入れ替わり、得意のコースに流し込んで日本が同点。
そして、このゴールが与えた影響は大きく、日本が主導権を握って攻める事が出来た。ただ、残念ながら結果に繋げる事が出来ず、決定機を作るが外してしまう時間帯が続いた。
すると、一瞬の隙を突いてまたサイドから攻略されてしまい勝ち越しを許してしまう。縦に速く攻撃のテンポとスタミナの消耗によるフィジカル的テンポが落ちていたセネガル。それでも日本は、セネガルのサイドの攻撃までついていけず、失点してしまった。ここは、今後の課題で対応出来る様にしたい。
試合の方もこのまま逃げ切られる可能性もあったが、4本田 圭佑が、出てくると流れが変わった。15大迫 勇也、9岡崎 慎司、3昌子 源のプレーの選択と質も大きかったが、14乾 貴士のポジショニングも良く、4本田 圭佑のゴールで、同点に追いついた。
逆転を狙って11宇佐美 貴史を投入したが、4本田 圭佑や14乾 貴士の様に仕事はできず、2戦目での予選突破はならなかった。
こういった場面で逆転出来るために、ベンチワークの改善や微修正の必要性を迫られた2戦目となった。
3節で、グループステージ突破をかけて引き分け以上を目指して戦う事になったが、1位突破も狙いつつ、少しでも上を目指すためにどうすれば良いか。
また、ハリル氏解任に衝撃を受けて経緯に不信感を持った私を含めた方々が、最低限納得する結果であるグループステージ突破という結果を残せるかどうかは、3戦目の最大の注目ポイントとなる。
5、試合評
Man Of the Match(MOM):14乾 貴士(日本)
Most Impressive Player(MIP):10サディオ・マネ(セネガル)
満足度(10点満点):7点
6、会場別成績(西野ジャパン)
国内(0勝0分1敗)
日産スタジアム:0勝0分1敗
国外(2勝1分1敗)
スタディオ コルナレド:0勝0分1敗
チボリ シュタディオン:1勝0分0敗
モルドヴィアアリーナ:1勝0分0敗
エカテリンブルクアリーナ:0勝1分0敗
7、大会別成績(西野ジャパン)
ロシアワールドカップ
1勝1分0敗(4得点3失点:+1)
親善試合
1勝0分2敗(4得点6失点:-2)
8、通算成績(西野ジャパン)
勝敗(5試合)
2勝1分2敗
得失点
8得点9失点(-1)
ホームスコア
1試合:0勝0分1敗:0得点2失点
中立スコア
3試合:2勝1分1敗:8得点7失点
アウェースコア
0試合:0勝0分0敗:0得点0失点
ゴール(全8ゴール)
FW:大迫 勇也×1
MF:香川 真司×2、乾 貴士×3、本田 圭佑×1
オウンゴール×1
アシスト(全6アシスト)
FW:大迫 勇也×1
MF:本田 圭佑×1、香川 真司×2、乾 貴士×1
DF:長友 佑都×1
得点の形(6得点:流れ×5、セットプレー×1)
ドリブル(スイッチ)→ターン→シュート(右足)×1
パス(右足)→ドリブル→シュート(右足)×2
パス(フリック)→ダイレクトシュート(右足)×1
グラウンダークロス(左足)→ダイレクトシュート(左足)×1
FK→クリアミス→オウンゴール×1
失点の形(8失点:流れ×3、セットプレー×5)
クロス(左足)→折り返し(頭)→ボレーシュート(右足)×1
クロス(左足)→フリック(左足)→ダイレクトシュート(右足)×1
シュート(右足)→パンチング(判断ミス)→偶然当たってゴール(足)×1
PK(左足)×1、PK(右足)×1、FK(右足)×1
FK(右足)→クリア→ミドルシュート(左足)×1
ロングスロー→頭→頭→ボール&体の反転ボレーシュート(左足)×1
得点時間帯(8得点:前半×2、後半×6)
1分~15分×1、16分~30分、31分~45分×1、前半AT
46分~60分×1、61分~75分×2、76分~90分×2、後半AT×1
失点時間帯(9失点:前半×5、後半×4)
1分~15分×2、16分~30分、31分~45分×3、前半AT
46分~60分×1、61分~75分×1、76分~90分×2、後半AT
日本から世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭(Masaaki Sugino)
記事の質の向上のために反対意見や間違いの指摘などのコメントも大いに歓迎ですので、気軽にコメント宜しくお願い致します。また、イイネ数は、記事を書く意欲へと繋がる事に加えて、記事を書く上での参考とさせて頂いています。
- favorite0 visibility169
-
navigate_before 前の記事
2018:A代表:ロシアW杯:グループステージ1節:中立:vsコロンビア「前大会の雪辱を果たした日本代表だが、次戦でも結果を残し次に繋げる事ができるか」
2018年6月24日 -
次の記事 navigate_next
レビュー:2018:J2:第13節:H:vsアビスパ福岡「注目されたイレブンでのパフォーマンスに希望と課題を感じた試合」
2018年6月27日
- 事務局に通報しました。
chat コメント 件