レビュー:2018:J2:第21節:H:vsツエーゲン金沢「原点回帰反攻の後半戦へ」
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杉野雅昭
2018年07月08日 13:16 visibility226
岡山vs金沢:3-3
得点者:19仲間 隼斗(21椋原 健太)、29ロドリゴ・メネセス・キンタニーリャ(PK)、17加藤 大樹(45沼田 圭悟)、8塚川 孝輝(14上田 康太)、6大橋 尚志(9佐藤 洸平)、7伊藤 大介(18齊藤 和樹)
観客数:7,070人
試合会場:岡山県総合グラウンド陸上競技場(桃太郎スタジアム)"シティライトスタジアム"
1、チーム情報&評点
評価基準
良:1~5:悪
審判
主審:池内 明彦:2.5
副審:間島 宗一、福岡 靖人:2.5
第4の審判員:若槻 直輝
H:岡山
監督
長澤 徹:3.0
スタメン
18齊藤 和樹:3.0
19仲間 隼斗:2.5、7伊藤 大介:2.5
11三村 真:3.0、14上田 康太:2.5、8塚川 孝輝:2.0、21椋原 健太:2.5
6喜山 康平:3.5、4濱田 水輝:2.5、3後藤 圭太:2.5
22一森 純:3.0
リザーブ
GK:13金山 隼樹
DF:なし
MF:2澤口 雅彦、25武田 将平、15末吉 隼也、10大竹 洋平
FW:16リカルド・エンリケ・ダ・シルバ・ドス・サントス(リカルド・サントス)、24赤嶺 真吾
途中交代
11三村 真→24赤嶺 真吾:2.5
7伊藤 大介→10大竹 洋平:3.0
18齊藤 和樹→16リカルド・エンリケ・ダ・シルバ・ドス・サントス(リカルド・サントス):2.5
A:金沢
監督
柳下 正明:2.5
スタメン
11杉浦 恭平:2.5、29ロドリゴ・メネセス・キンタニーリャ(マラニョン):2.5
17加藤 大樹:2.0、7清原 翔平:2.5
26藤村 慶太:2.5、6大橋 尚志:2.0
45沼田 圭吾:3.0、3作田 裕次:3.0、39庄司 朋乃也:3.0、16毛利 駿也:3.0
23白井 裕人:3.0
リザーブ
GK:22田尻 健
DF:2山本 義道、13石田 峻真
MF:10宮崎 幾笑、14金子 昌広、33梅鉢 貴秀
FW:9佐藤 洸一
途中交代
29ロドリゴ・メネセス・キンタニーリャ(マラニョン)→9佐藤 洸一:2.5
11杉浦 恭平→10宮崎 幾笑:2.5
7清原 翔平→14金子 昌広:評価不可
2、得点経過
H:岡山:1-0:19仲間 隼斗(21椋原 健太)
GK22一森 純のロングパスを18齊藤 和樹が、自分の背面に繋ぐ絶妙なダイレクトでのポストプレーで19仲間 隼斗に落として、19仲間 隼斗もダイレクトで、21椋原 健太に預けます。21椋原 健太も持ちつつスピード緩めて上がりますが、そのサイドを今度は18齊藤 和樹が駆け上がり、パスを受けます。18齊藤 和樹もパスを受けて金沢の45沼田 圭吾が立ち塞がった事で緩めます。18齊藤 和樹は、45沼田 圭吾と39庄司 朋乃也の間を抜けてスペースへ飛び込んだ、21椋原 健太の走りこむスペースへパスを出し、21椋原 健太は、ダイレクトでグラウンダーのクロスを入れます。19仲間 隼斗は、そのクロスを1トラップで浮かして、落ちてきた所を強く蹴りシュートを放ちます。そのシュートは、3作田 裕次に当たりますが、強く打った分、シュートは軌道が変わるもゴールへ向かって行き、GKも既に反応した後で、対応できずにゴールを揺らして、岡山が先制します。
A:金沢:1-1:29ロドリゴ・メネセス・キンタニーリャ(PK)
19仲間 隼斗の激しいスライディングタックルで与えた金沢のFK。キッカーの立ち位置には、26藤村 慶太の1人。26藤村 慶太は、ファーサイドへ流れて行くボールを蹴り、45沼田 圭吾が合わしてというシーンの手前で、18齊藤 和樹が、3作田 裕次に接触し、倒してしまったという判定により金沢にPKが与えられます。
29ロドリゴ・メネセス・キンタニーリャ(マラニョン)は、右足で、左側に蹴りますが、22一森 純は、逆サイドに飛んでしまい、これが決まって金沢同点。
A:金沢:1-2:17加藤 大樹(45沼田 圭吾)
岡山の7伊藤 大介の右CKを蹴りますが、一度クリアされます。セカンドボールを21椋原 健太が回収し、クロスを入れますが精度を欠き、今後は大きくクリアされます。落下点に14上田 康太が居て、一度目はクリアミスして真上に飛んでしまいます。2度目は、7清原 翔平に競り勝ち前に飛ばせますが、そのセカンドボールを45沼田 圭吾が、ダイレクトで裏のスペースへ左足で蹴ります。19仲間 隼斗が前を走っていましたが、クリアかバックパス化で処理しようとして、バランスを崩してしまい17加藤 大樹に前に出られてしまいます。
これで、GK22一森 純と1対1となり、17加藤 大樹が、22一森 純の股を抜く技ありシュートを決めて、金沢が、逆転します。
H:岡山:2-2:8塚川 孝輝(14上田 康太)
岡山のスローインの流れから14上田 康太の左足でのパスを受けた8塚川 孝輝が、26藤村 慶太のマークがずれて、前にシュートコースがあった事で、左足を振りぬきシュートを放つ。このボールをGKの23白井 裕人も少し動いただけで見送ったが、クロスバーに当たって内側に飛びゴールイン。強烈で素晴らしいコースに決まって岡山が同点に追いつく。
A:金沢:2-3:6大橋 尚志(9佐藤 洸平)
6喜山 康平と11三村 真の二人が後方で、繋ぎ過ぎてボールロスト。ボールを奪った7清原 翔平は、9佐藤 洸平に預ける。9佐藤 洸平は、中にグラウンダーのショートクロスを入れて、3後藤 圭太が体を投げ出して防ぐも毀れ球を6大橋 尚志がGK22一森 純の股を抜くシュートを流し込んで、金澤がすぐさま逆転。
H:岡山:3-3:7伊藤 大介(18齊藤 和樹)
右サイドで、後ろから組み立ててサイドで、受けようとした18齊藤 和樹が、1タッチで、スペースへ飛び出すと、ハイスピードのまま右足で、ライン際からマイナスのクロスを入れます。その先に居た7伊藤 大介がダイビングヘッドで、GK23白井 裕人が足で触るも弾き出し切れず、岡山が同点ゴールを決める。
3、数値評
評価基準
良:A~E:悪
H:岡山
攻撃評価:B
守備評価:D
采配評価:D
総合評価:C
A:金沢
攻撃評価:B
守備評価:D
采配評価:C
総合評価:C
4、文章評
Q.1「流れの中での得点に繋げる手段に対するヒントや積み重ねがあるか。」
A.「8塚川 孝輝をCBからDHに戻した点。7伊藤 大介と19仲間 隼斗の2シャドーに戻した点。この3人は、攻守におけるハードワークとフリーランで、厚みと堅守に繋げる事が出来る可能性を秘めている。
課題であったゴール前での迫力不足に対する答えに対して、8塚川 孝輝の後ろからの攻撃参加は、非常に効果的であった。
また、静のプレーの7伊藤 大介と、動のプレーの19仲間 隼斗の2人の裏へ前への意識で、組み立てとゴール前の迫力を生み出すことが出来た。
2トップの時は、前に重心があった分、相手もなかなかスペースをくれず、マークが厳しく、動きも少なかった。状況にもよるが、基本的にフリーランが重要となる3-4-2-1の方が、機能し易い。
そして、18齊藤 和樹のポジショニングも大きく、サイドに展開して、サイド攻撃や下がって来て組み立てに参加するなど、1トップとは思えない運動量と、ポジショニングが光った。7伊藤 大介のゴールをアシストした様なチャンスメークに今後も期待したい。」
Q.2「ここ最近増えている失点を減らす対策は見られるか。」
A.「ミス絡みの失点が多く、評価が難しい。ただ、チームとして戦う所はしっかり戦えていた。3後藤 圭太の復帰も大きく、力強さが後ろに生まれた事で、今後の守備の安定は期待できそうだ。
原点回帰とも言える試合で、攻守ともにここをベースに戦って行く事で、後半戦の巻き返しに繋げたい。
中でも一番期待したい点は、14上田 康太の攻守での負担減である。3-1-4-2のシステムの際は、攻守で14上田 康太の負担が多く、孤立した上に広い範囲の守備に追われるなど、チームの堅守に陰りに繋がっていた。
この試合では、3失点こそしましたが、ミスが絡んだ部分が強くポジティブに捉えたい試合であった。」
Q.3「注目選手に対してどこまで戦えているか。」
A.「3作田 裕次に関しては、3得点出来た通り巧く攻略出来た。実際にPKを与えてしまった点は、要反省ではあるが、3得点の内2得点は、3作田 裕次の所を超えていたので、実質攻撃では、苦手意識を与えるぐらいの良い形での得点が出来たと思います。
19垣田 裕暉ではなく、29ロドリゴ・メネセス・キンタニーリャ(マラニョン)が出場した。29ロドリゴ・メネセス・キンタニーリャ(マラニョン)のスピードは、脅威で、岡山の守備陣にプレッシャーがかかった。しかし、ラインコントロールで、巧く対応し、仕事をさせなかった
45沼田 圭悟には、カウンターの場面でアシスト許してしまった。19仲間 隼斗がバランスを崩してしまった部分が大きいが、それでもあそこで、そこにそういったボールを迷わず蹴られてしまった事は、チームとして難しい対応を迫られた。こういった思い切りの良さや、狙い所というのは、参考にしたい。
5、試合評
Man Of the Match(MOM):8塚川 孝輝(岡山)
Most Impressive Player(MIP):29ロドリゴ・メネセス・キンタニーリャ(金沢)
満足度(10点満点):5点
6、試合後通算対戦成績
J2通算対戦成績
H:岡山:1勝(8得点):4分:(9得点)2勝:金沢:A
会場別対戦成績(岡山側)
H:シティライトスタジアム:0勝2分2敗
A:石川県西部緑地公園陸上競技場:1勝2分0敗
7、今季の成績
勝敗(21/42)
8勝7分6敗(8位:勝ち点31)
得失点
23得点19失点(+4)
ホームスコア(11試合:5勝4分2敗:15得点10失点)
〇:1-0×2、3-0×1、3-1×1
△:0-0×1、2-2×2、3-3×1
●:0-1×2
アウェースコア(10試合:4勝2分4敗:8得点8失点)
〇:0-1×3、1-3×1
△:1-1×2
●:1-0×2、3-0×1
得点時間帯(23得点:前半×10、後半×13)
1分~15分×3、16分~30分×3、31分~45分×4、前半AT
46分~60分×7、61分~75分×6、76分~90分、後半AT
失点時間帯(19失点:前半×11、後半×8)
1分~15分×2、16分~30分×4、31分×45分×5、前半AT
46分~60分×4、61分~75分×1、76分~90分×2、後半AT×1
ゴール(全23ゴール)
FW(6):18齊藤 和樹×1(PK右足×1)、19仲間 隼斗×3(頭1、右足1、ボレー右足1)、24赤嶺 真吾×2(左足ボレー1、PK右足1)
MF(10):7伊藤 大介×2(ダイビングヘッド1、右足ミドル1)、8塚川 孝輝×3(頭1、右足ミドル1、左足ミドル1)、11三村 真×1(左足ボレー1)14上田 康太×3(FK左足3)25武田 将平×1(左足ミドル1)
DF(6):3後藤 圭太×1(頭1)、4濱田 水輝×3(頭3)、6喜山 康平×1(頭1)、33阿部 海人×1(左足1)
その他(1):オウンゴール×1(足1)
アシスト(全15アシスト)
FW(7):9李 勇載×1(右足1)、18齊藤 和樹×2(右足1、右足クロス1)、19仲間 隼斗×1(左足1)、24赤嶺 真吾×3(パス右足2、クロス右足1)
MF(8):8塚川 孝輝×2(頭1、右足1)、14上田 康太×5(CK左足1、FK左足2、クロス左足1、パス左足1)、21椋原 健太×1(右足クロス1)
DF:なし
得点の形(23得点:流れ×9、セットプレー×14)
ボール奪取→ミドルシュート(右足)×1
パス(左足)→ミドルシュート(左足)×1
クロス(右足)→右足×1、クロス(右足)→ダイビングヘッド(頭)×1、クロス→左足ボレー×1、クロス→右足ボレー×1、クロス→頭×1、クロス→オウンゴール×1
速攻→ポストプレー→右足ミドル×1
FK→頭×2、FK→混戦→左足×1
CK→混戦→頭×1、CK→2次クロス→頭×1、右CK→セカンドボール→ダイレクトボレー(左足)×1、左CK→頭×1、
左足直接FK×3、PK(右足)×2
ロングスロー→混戦→頭×1、ロングスロー→セカンドボール回収バックパス→左足ミドル×1
失点の形(19失点:流れ×14、セットプレー×5)
カウンター(CK)→ロングパス(左足)→ダイレクトシュート(右足)×1
左足(フリック)→頭×1、右足(パス)→右足(ミドル)×1、右足(スルーパス)→右足×1、右足(浮き球パス)→右足(ボレーシュート)×1
右足(クロスが直接)×1、右足(クロス)→頭×2、右足(クロス)→ブロック→右足(押し込み)×1、左足(クロス)→頭×2
毀れ球→ドリブル→シュート(右足)×1
CK→ショートコーナー→右足(ミドル)×1
PK×1、PK(右足)×2
右足×1、右足(ミドル)→オウンゴール×1
ロングスロー→テクニカルな繋ぎ→シュート(左足)×1
岡山から世界へ
To Be Continued
by 杉野 雅昭(Masaaki Sugino)
記事の質の向上のために反対意見や間違いの指摘などのコメントも大いに歓迎ですので、気軽にコメント宜しくお願い致します。また、イイネ数は、記事を書く意欲へと繋がる事に加えて、記事を書く上での参考とさせて頂いています。
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