役目

  • よしお
    2010年07月11日 17:44 visibility52

ドイツVSウルグアイの3位決定戦を観た。



ウルグアイはいつも通りの堅守速攻でチャンスメイクし決定力のある前線で勝負するスタイルを貫き通し、
ドイツはメンバーを落としながらもシュバインシュタイガーを中心にポゼッションをし、最後には逆境のなかで諦めない姿勢を見せる。



それぞれに持ち味を出したナイスゲームだった。



そんななかでも両チームのキーマンがしっかりと役目を果たしたように思う。



まずは、ドイツのミュラー。
右サイドにこだわることなく縦横無尽にピッチを走り、縦に向かうプレーは攻撃のアクセントを加えていた。
準決勝に出れなかった悔しさを全面に出すかのようにプレーしていたのが印象的だった。



得点シーンでもシュバインシュタイガーのロングシュートに反応していたのはミュラーだけだったし、
彼の貪欲なプレースタイルがドイツのエンジンになっていた。
準決勝のスペイン戦が出場停止だったことが改めて悔やまれる出来だった。



次は、スアレス。
準々決勝のハンドで、一躍注目を浴びることになってしまい、この試合では完全なヒールに。
ボールを持てばブーイングが起こる様は、プレミアリーグでのジョン・テリーと同じ激しさだったのではないだろうか。



あのハンドは致し方ないプレーだったから、そんなにブーイングするのは可哀相だと思ったけど、
相手がアフリカの期待の星ガーナだったから、やむを得ずかな。



そんなシチュエーションでも彼は魅せた。
カバーニの同点ゴールはスアレスからのラストパスから生まれたものだし、
常に獰猛なプレースタイルでDFラインと駆け引きするプレーは迫力満点だった。


 


そして最後に、大御所ディエゴ・フォルラン。
勝ち越しゴールのボレーシュートは文句なし。
ちょっと体側にクロスが入り過ぎていたのを瞬時に判断し、ミートを心がけながらも叩きつけるように撃ったシュートは持てる技術の賜物。本当にビューティフルゴールでした。



それ以外でもトラップ、パス、シュート、体の使い方など、観ていて本当に楽しいプレーをしてくれた。
カバーニの同点ゴールだって、フォルランのフリーランニングのサポートがあったからこそ左サイドへのパスコースが開けたもの。
何だかんだいってやっぱり別格でした。



一体誰がフォルランがこんな偉大な選手になると想像したでしょう。
マンチェスター・ユナイテッドに居た頃なんて全く出番に恵まれなかったのに、わからないものです。
母国の英雄として、ゆっくり休んでまたキレキレのプレーをリーガで見せて欲しいですね。



準決勝に負けた後ということで、モチベーションのコントロールが難かったと思うけど、両チームのパフォーマンスは見事でした。この結果、得点王争いでもビジャとスナイデルにミュラーとフォルランが並んでますます混戦模様に。



決勝、ますます楽しみになりました。

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