
セビージャ対ボルシア・ドルトムント【結果アリ】
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よしお
2010年12月16日 18:30 visibility105
今朝のEL第6節・セビージャ対ボルシア・ドルトムントについて書きます。
引き分けでも勝ち上がれるセビージャですが、公式戦ここ5連敗と元気なし。
一方、勝たなければ次のステージへと進めないドルトムントはリーグ戦首位という圧倒的な勢いがあります。
試合の焦点は、ドルトムントがアウェーで勝ち切れるかにありました。
メンバーは、セビージャがアルメリアに負けたリーグ戦から少しいじっていましたが、それでもR・ファビアーノとカヌーテの2トップに、ペロッティとディエゴ・カペルの両サイドが絡む布陣は、攻めて臨もうという姿勢があらわれていたように思います。
ドルトムントは詳しくわからないのですが、たぶんベストメンバーだったような。バリオスがケガ明けだったようですが、香川は1トップ下の定位置からのスタートでした。(わざわざ早起きしてよかったな)
で、試合は開始早々の4分に動きます。
左サイドからの崩しをセビージャのDFがクリアミスしたところを、香川が拾い、落ち着いて右足を振りぬきます。ボールは相手ディフェンスに当たりながらもゴールに吸い込まれ、ラッキーな形でドルトムントが先制します。
一方、出鼻を挫かれたセビージャですが、ホームの意地か徐々にボールを支配し、15分以降は完全にペースを握ります。決定的なチャンスを何度もむかえ、この流れで追いつきたいと思っていたとき、カヌーテのクロスからのこぼれ球にロマリッチが反応し同点にします。30分過ぎでした。
ドルトムントとしてはここまま前半をやり過ごしたかったでしょうが、セビージャはそれを許しません。その5分後に、セットプレーからの流れでカヌーテがヘッドを流し込み、試合をひっくり返し、サンチェス・ビスパンが歓喜に湧き上がります。
2点を取るしかなくなったドルトムントは、攻めに出なくてはいけなくなったわけですが、ここで一つアクシデントが。逆転ゴールを決めたカヌーテが前半終了間際に負傷交代してしてしまいます。そして、セビージャのマンサーノ監督は、FWのネグレドではなくMFのレナトを投入して、中盤を厚くする布陣に変更します。
後から振り返れば、この交代が一つのポイントになった感じはしますね。
前半、ドルトムントはちょっと停滞した雰囲気があったので、メンバー交代もあるかなと思っていましたが、そのままのメンバーで後半をスタートします。
リーグ首位の意地を見せつけるかのように、後半開始早々にCKからきれいなヘディングシュートを決めて同点に追いつきます。
でも、ここからはセビージャの試合巧者ぶりばかりが目立ちました。押せ押せでいきたいドルトムントに対し、しっかりと守備ブロックをつくり、相手をいなし、時間を使い、徐々に試合を壊していきました。
そうした展開に、ドルトムントもFWを厚くしたりして対抗しますが、ちぐはぐな攻撃に終始していました。
結局、トータルスコア2-2、セビージャが次のラウンドに進むことになり、ドルトムントのグループリーグ敗退が決定しました。
ドルトムントの試合をじっくり観るのは久しぶりでしたが、今日は中盤でのボールロストが目立って、まったく落ち着かない展開でした。タメが利かないから攻撃も手薄で、単発な攻撃を繰り返すのみ。2点を取らなければいけない状況というのが焦りや重圧になったのか、ちょっと工夫が足りない淡白な印象でした。
注目をしていたシャヒンやゲッツェといった若手プレイヤーたちも、チームの動きの悪さに影響を受けたかのように今ひとつでした。
先取点を決めた香川も、ゴールこそ奪いましたが、らしくないミスが目立っていて、調子はイマイチでした。他の選手と連動するようなところも少なかったし、改めて経験値の高いチームとの戦いにくさを感じたのではないかと思います。(勝手な妄想です)
それでも、あのデキで交代させられないのだから、本当に信頼されているのだな、と感じました。
ELをこのまま勝ち上がれば、マンチェスター・シティやビジャレアルといったさらなるヨーロッパの強豪クラブと対戦できたわけで、そういったチームとドルトムントとの試合を観たかった感は強いですが・・・
でもそれより今のリーグ戦で優勝をすることの方がよっぽど重要なはずだから、リーグに専念できるという意味でよかったのかもしれませんね。(国内カップ戦も終わっていたような)
チームや香川にとっては、来年のCLの方がよっぽど大切でしょうから。(そのときに香川がこのチームに居るかはわかりませんが)
と思いつつも、アジアカップには出てほしいな、と欲張りなことを思う、わがままなボクでした。
やあね、オトナって(笑)
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- 事務局に通報しました。
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