2014年巨人戦力評価(投手編、2013年11月16日版)
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元大阪爺
2013年11月16日 20:11 visibility972
FA戦線が加熱していますが,来年の巨人の戦力評価をこの時点で行なっておきたいと思います。やり方は、昨年11月5日の日記(http://labola.jp/diary/21390435)と同じです。「レギュラー」は,1軍枠12人に現時点で確実に入ってくるであろう選手です.「対抗」はレギュラーが出られないときに,すぐに2軍から上げられるであろう選手.「控え」は対抗選手に準じる選手,育成は育成選手です.また,カッコ内の数字は2014年末の時点での年齢です.*のついた選手は新人で,先発・リリーフの区分は適当です。**のついた選手は故障または故障上がりで,基本的に「控え」にしています.
レギュラー 対抗 控え 育成
先発 菅野 (25) 小山(26) 宮國(22)** 森(21)
(右) ホールトン(35) 笠原(23) 平良(19)* 雨宮(27)
江柄子(28)
(澤村)
救援 西村健(29) 一岡(23) 福田(31)** 成瀬(22)**
(右) マシソン(30) 田原(25) 越智(31)** 土田(24)
澤村(26) 香月(32) 久保(34)** 野間口(31)**
田中太(21) 長江(23)*
先発 内海(32) 今村(20) 松本竜(21) 田原啓(20)
(左) 杉内(34) 阿南(30) 田口(19)*
救援 山口(31) 公文(22) 星野(30) 高木康(32)**
(左) 青木(33) 高木京(25) 須永(29) 柴田(25)
・こうしてみると,澤村がリリーフに回り,宮國を故障あけで控えとしているので,今村・阿南の成長はあるものの,レギュラークラスの先発は薄いように見えます.他方,リリーフは,西村・マシソン・山口に澤村が加わってさらに分厚くなりました.対抗以下の投手にも実力のある選手が多いです.今年の巨人のリリーフの防御率は2.57で12球団No.1でしたが,それをさらに上回りそうなリリーフ陣です.
・「だから先発を補強する.」のではなく,「だから,先発を育成する.」という発想をすべきでしょう.
・今年の巨人は先発で59勝,リリーフで25勝を上げ,84勝で,2位に12.5ゲーム差をつけて優勝しました.リリーフは今年以上が想定されるのですから,先発で60勝できれば十分です.菅野・内海・杉内で35-40勝(今年は37勝),ホールトンが8-10勝(今年は9勝)とすれば,残りは10-17勝にすぎません.宮國・小山・笠原・今村・阿南の今年の(先発での)勝ち星が9勝ですから,必要な伸び代は1-8勝,十分届く数字です.
・「杉内は日本シリーズボロボロだった」と不安視する人がいるかもしれません.杉内は元々立ち上がりが悪いです.その上,日本シリーズの最初の登板は,CSの広島戦から中10日空いていたことを考慮する必要があります.日本シリーズ二度目の登板は,苦手のKスタ宮城でしかも日本シリーズ第7戦でした.深刻に考える必要はないと思います.シーズン中に以前ほどのキレがなかったのは,WBCによる疲労を考慮する必要があります.
また,ホールトンについては,CSでの登板もなかったので,日本シリーズでの登板は中25日でした.したがって,日本シリーズの出来は,全く参考にならないと思います.むしろ,リーグ戦の終盤になって,「飛ぶ統一球」にきっちり適応して5連勝し,9勝4敗と5つの貯金を作ったことを評価したいです.来季のホールトンが裏ローテに回った場合,ソフトバンク時代のように15勝以上する可能性もあると私は思っています.
・結論として,先発投手の補強は必要ありません.現有若手投手陣の若干の底上げで十分優勝は可能です.こういうときに先発投手陣(個人名を上げるなら宮國と今村)を育成せずにいつ育成するのかといいたいです.それは,巨人が今後も安定した成績を続けるために,絶対必要な「投資」であると思います.
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