巨人の捕手育成について

小林が5月20日に降格して以来,原監督の「2軍でエースキャッチャーとしてやってもらいたい」という意向を受けて優先的に起用されているが,打撃は,前の日記にも書いたように2軍でも低レベルである.当然のことながら,小林優先起用のせいで,他の捕手の出場は減っている.小林の打撃能力が低いことは,ドラフトでの獲得前から分かっていたことであり,打撃のよい捕手が欲しいのなら,小林は2番手捕手止まりである.2番手捕手を育てるために,2軍で優先起用しているのなら,将来の1番手捕手の育成を阻害することになる.相川の打撃が,阿部を除く他の捕手より高いのは明らかだが,阿部(36才)よりも年上の相川は,阿部の後継者たり得ない.巨人の捕手育成は迷走している.

 表面をどう言い繕おうとも,昨年秋から準備していた阿部の後継者育成の戦略は失敗した.半年間の準備期間を無駄にし,キャンプで捕手の練習をさせなかった阿部は体調も悪くし,相川という高齢捕手を新たに抱え,奥村という有望な若手内野手を失い・・・と状況は悪化している.その上,戦略失敗を認めていないので,新たな方針も立てられない.原沢GMがシーズン入り早々にGM職を退いたのは,この責任をとらされたと見るべきであり,当然,原監督にもフロント上層部から叱責がいっている筈である(というか,叱責がないのなら,巨人は組織として失格である).

 さて,いったい,捕手をどうするつもりなのだろうか?

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