広島0-9巨人　杉内だから勝てた試合．マシソンの穴を埋めるのは田原かな？

最終結果だけをみれば楽勝のようだが，6回までは1-0と僅差の試合．杉内がすばらしい投球で広島を1安打に抑えていたからこそ，2点目を与えたくない広島は,7回表2死二塁のピンチで,極端な外野の前進守備をした．それが，古城のレフトフライト2塁打とした．気落ちした野村投手がランナーをためてしまって阿部に2点タイムリーを打たれて7回は3点.8-9回は,（負けているときに出てくる）広島のリリーフ投手を打ち込んで大差となった．

　7回表の３点は（それ以降の5点も）杉内の投球がもたらしたものといえ，杉内以外の投手が先発していたら勝てたかどうかはわからない．

　DeNA戦で，杉内・内海を温存したことが昨日の勝利になったと思う.そういう意味では首脳陣の投手起用の勝利だろう.目先のことを考えれば,後半戦の初戦（DeNA戦）で杉内・内海を使いたくなるはずだし，来週以降，8月末までに9試合ある中日戦が，いずれも，週の初め（火曜～木曜）にあることを考慮しても,杉内・内海を水曜・木曜のDeNA戦で使いたかったはずである.
　まったくの想像だが,首脳陣は後半戦の8月までは，投手陣に無理をさせない範囲で5割でよいと思っているのではないだろうか？あるいは，中日だけでなく広島も要注意と考えたのかもしれない．それが，杉内・内海の温存につながった上に,DeNA戦での望外（？）の連勝もあって，後半戦３連勝（通算5連勝）となったように思える.

　最終回,広島の打順は下位で左の代打がでることはわかっているのに田原を調整登板させた.田原が右打者に通用するのはわかっているので，左打者にどの程度通用するか試験をしたように思う.広島の打者が戦意を喪失気味だったとはいえ，左打者3人を田原は3者凡退に退けた.勝ちパターンに入った7回または8回を任せるかどうかの試験に田原は合格したように思う.