山口と中日の岩瀬投手

左腕のリリーフ投手で鉄腕といえば中日の岩瀬投手．以前もやったことがあるが，山口と中日の岩瀬投手の成績の推移は非常に似ている．

　岩瀬投手は1年目（1999年）からガンガン主力として使われたが，山口は支配下登録されて2年目（2008年）から使われ始めた．共に25才からプロ生活をスタートさせたといえる．成績と年俸を比較してみよう．

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（百万円）

　試合 勝 負 S H 回 自責 防率 年俸 備考

岩瀬25-1999 65 10 2 1 -- 74 13 1.57 13

山口25-2008 67 11 2 2 23 74 19 2.32 14 新人王

岩瀬26-2000 58 10 5 1 -- 80 17 1.9 42

山口26-2009 73 9 1 4 35 78 11 1.27 45

岩瀬27-2001 61 8 3 0 -- 63 23 3.3 80

山口27-2010 73 8 3 5 20 89 30 3.05 100 一時先発転向

岩瀬28－2002 52 4 2 0 -- 60 7 1.06 105

山口28－2011 60 5 1 2 25 62 12 1.75 110 一時抑え

岩瀬29－2003 58 5 2 4 -- 64 10 1.41 140

山口29－2012 72 3 2 5 44 75 7 0.84 120

岩瀬30－2004 60 2 3 22     -- 64 20 2.80 200 抑え転向

山口30－2013 ? ? ? ? ? ? ? ? 240

　岩瀬投手は3年目と6年目に成績を落としている．山口も（実質）3年目に成績を落とした．岩瀬投手は4年目に年俸1億円を突破し6年目に2億円を突破した．山口は（実質）3年目に1億円を突破し（実質）6年目に2億円を突破した・・・というように，成績だけでなく年俸の推移まで似ている．岩瀬投手は6年目に抑えに転向した．山口は，5年目までに先発転向も抑え転向もトライしたがいずれも十分な成績をおさめられなかった．中継ぎ以外はどうも苦手なようである．

　しかし，岩瀬投手もずいぶん酷使されたと思っていたが，それ以上に山口は使われていることがわかる．岩瀬投手は6年目に抑えに転向し，肉体的な負担が減って選手寿命を延ばした．山口は中継ぎ以外できないようだが，高木京と負担を分担することで，何とか長く活躍してほしいものである．