菅野加入の影響を最も受ける男:小山について

小山(24才,2010年ドラ4,プロ2年目)の
今年の成績:10試合(先発6回)43回1/3,2勝2敗1H,防御率1.87,WHIP*:0.92

2011年の成績:3試合(先発3回)13回,0勝0敗,防御率3.46,WHIP:1.62

*WHIP:1回当たりの安打と四球数(1回あたりどれくらいランナーを出すかの目安),1.20未満でエースクラス,1未満だと球界を代表するエースとされる.他方,1.40を越えると問題有り.

2012年の巨人の主な先発投手のWHIP
澤村:1.33,杉内:0.98,内海:1.15,宮國:1.07,ホールトン:1.01,ゴンザレス:1.76

 ドラフト下位入団ながら,1年目から先発を3度任され,2年目の今年は初勝利を含む2勝を上げた.シーズン終盤に杉内が抜けた穴を埋め,先発ローテーションに入った.入団当初から,長身からのストレートとフォークボールが武器だったが今年は,カーブを習得し緩急がつけられるようになった.2011年は先発しても5回の壁を破れなかったが,今年は,7~8回まで投げられるようになった.WHIPの値を見ると投球内容も飛躍的に上昇していることがわかる.

ペナント終盤の優勝がほぼ決まった試合での登板が主で,投球回数も少ないとはいえ,WHIPから見れば安定度は巨人の先発投手で1番だったことになる.立ち姿もフォームも非常にきれいな投手で来季の飛躍が期待出来る筈・・・だった.

しかし・・・菅野が入ってくる.

小山が工夫と実力で勝ち取った先発6枠目は,とりあえず無条件で菅野に渡され,菅野が不調だったときのみ,小山へのチャンスが生まれるだろう.

 だからといって,球団が,小山に期待していないというとそういう訳ではなさそうだ.先日,日記に書いたように,6勝(2敗)の宮國とほぼ同等あるいはそれ以上の評価を球団は小山に与えている.また,小山がいるからこそ,東野やゴンザレスを放出したとも考えられる.小山は,リリーフ適性もあるので(舎人さんは,中日の浅尾投手のようになれると書かれている),右リリーフの控えとしても考えられているだろう.

つまり,小山の来季の立ち位置は,先発およびリリーフの控え1番手ということになる.厳しい状況だが,チャンスは必ず来るので,何とかそのときに良い結果をだしてほしいと思っている.

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