巨人 福田投手について

今年の福田(29歳)の成績:50試合61回2/3,8勝1敗17H,防御率1.61

参考
2011年の成績:6試合17回2/3、0勝1敗0H,防御率4.58
2010年の成績:18試合44回、3勝4敗0H,防御率3.68
2009年の成績:9試合44回、2勝0敗0H,防御率3.48
2008年の成績:2試合2回1/3、0勝0敗0H,防御率7.71
2007年の成績:15試合59回2/3、5勝5敗0H,防御率5.28
2006年の成績:22試合24回2/3、3勝2敗6H,防御率5.47

個人的には、育成に関する今年最大のヒットは福田を1人前にしたことだと思っている。

福田は2005年にドラフト希望枠で巨人に入団した。巨人の好きな球威型の投手であり、大学で抑えをしていたこともあって、巨人でもリリーフとして獲得した投手だった。

1年目(2006年)にリリーフとして3勝をあげるものの、制球難もあってその後二軍落ちした。

尾花コーチが、「リリーフ登板で力むから制球を乱す」として先発に回したところ、2007年の春先は、先発として安定した投球を続け「覚醒したか」と思わせたが、その後、また不調に陥って二軍落ちした。

その後の成績は上述のとおりであり、典型的な1軍半の投手であった。

二軍で先発して好投していても、5回位で突然崩れる事があり、福田は、たぶんメンタルに問題があって、試合の中でも1シーズンを通じても集中力を持続できないのだと思われた。舎人さんは、そのあたりを早くから喝破していて「福田はリリーフで使うべき」と書かれていた。

今年は、開幕1軍は逃したものの、春先からイースタンでは好調で5試合6回投げて2安打1四球9三振無失点と無双状態だった。1軍は、久保・越智の離脱で右のリリーフ不足だったから4月中旬に1軍昇格した。
 敗戦処理でそれなりの投球をした福田は、5月8日のDeNA戦で7-3とリードした場面で出てきて悪い癖の制球難を露呈した。DeNA側の攻め方のミスもあって1失点ですんだが、その悪い流れは9回にも続いて結局その試合は引き分けに終わってしまう。「勝ちゲームでは福田は使えないな」という印象を強くするものだった。ところが、翌日のDeNA戦で8-3と5点リードしているものの無死満塁でまたも福田を登板させたのである。例によって、福田はよれよれのピッチングで1三振はうばったものの押し出し四球を与え、あとは緊急登板の山口が抑えて何とかその試合は勝った。これについては、私は当時の日記で采配を酷評している。

しかし、その後も原監督は福田を使い続け、福田もその期待に応えて上記のようなキャリアハイの成績をあげた。あいかわらず、4-5試合に1度は、試合中に制球難に陥るが、その頻度は以前に比べて格段に減っている。来年も今年のような活躍を期待したい。


三十路を前の覚醒というと久保を思い出すが、福田がそれに続いたという所か。・・となると、次は野間口(現在29歳)でその次が辻内(現在25歳)か…

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