桑田さんの「体罰不要論」の論理で一点ひっかかるのは

桑田さん自身が,自分がどれくらい「希有な選手」かを十分理解していないように思える点です.


・桑田さんのような,才能があって,自分で課題を見つけることのできる頭脳があって,その課題克服のための練習を継続できる精神力・体力を持つ選手は稀です.率直にいって,桑田さんのような選手なら,指導は不要です.放っとけば伸びる.

・学校の部活等の指導者は,桑田さんのような資質をもたない選手を育てなくてはなりません.優しい指導者と厳しい指導者では,どちらが選手は伸びるかといえば,厳しい指導者の方が伸びるケースが多いというのも事実だと思います.

・私などは,典型的な「凡庸な」選手で,中学校・高校と(野球以外の)部活動を行いましたが,優しい指導者(主に先輩)に対しては練習をサボってしまいましたし,厳しい指導者に対しては,恐さや「なにくそ!」という気持ちから練習をしました.

・体罰を使わずに,また,言葉による暴力を使わずに,いかに厳しく有効な指導を行うかというのが指導者の悩みだと思います.

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