巨人の来季の布陣(投手編,2010年11月8日時点)(193050,6)

巨人の来季の投手の布陣を考えてみました.自由契約になった深田・村田・豊田・小林雅・藤田やトレードされたオビスポに加え,去就が微妙なクルーンも省きました.育成選手も省いています.他方,グライは残し,ドラフトで指名した新人の澤村・宮國・田中大・小山やトレード入団の須永は入れました(*印).重複している選手には括弧をつけています.


 


・対抗と控えについては次のように考えています.
対抗=1軍半の実力はあると思える選手
控え:基本的に2軍,先発かリリーフかは,一応書いてはいるが流動的.

    レギュラー      対抗         控え
右先発


ゴンザレス(33)    西村健(26)    斉藤(21)
    朝井(27)      福田(28)      笠原(20)
    東野(25)      野間口(28)     黄(22)
    グライ(36)     澤村(23)*      小山(23)*
                               宮國(19)*



右リリーフ                 田中大(19)*


久保(31)        林(20)          
     越智(28)     土本(26)   
     M中村(35)    小野(24)   
     ロメロ(27)     中里(29)
           


左先発


内海(29)         (金刃)    辻内(24)
     藤井(34)      (須永)   
           
左リリーフ


山口(28)        星野(27)      上野(29)
    高木(29)      金刃(27)      古川(26)
                   須永(25)

右の先発投手の数はいます.軸になるのは東野でしょうが,15勝勝てるかといえばその保証はないので,グライが今季0勝にもかかわらずとりあえず残留としています.澤村は期待のルーキーですが,現時点でレギュラーにカウントすることはできないのでとりあえず「対抗」に入れています.

右のリリーフは久保・越智に加えて,今季復調の気配を見せたM中村がいます.ロメロも十分計算できると思います.対抗には西村健・福田・野間口もいるので,左右の先発や左のリリーフに比べれば,クルーンが抜けたとしても補強の優先順位は低いと思います.ヤクルトの林投手(34才,来年は35才)を巨人が3年契約で10億円以上払って獲得を目指しているという噂が流れていますが,私にはどうも信用できません.林投手が先発投手なら,あるいは,リリーフでも左腕なら獲得にいくのはまだ理解できますが,右リリーフでM中村と同タイプでかつ同年齢の投手を,1年3億円以上かけて獲得にいくとはとても思えないからです.林投手の代理人にヤクルトが振り回されている気がしなくもないです.

左先発は非常に層が薄いです.内海や藤井の代わりの投手が見あたりません.金刃を先発に再復帰させる可能性もあると思います.そろそろ辻内に出てきてほしいのですけどね.

左リリーフは,高木の台頭と星野が頑張ったので少し層が厚くなりましたが,山口がクルーンの代わりに抑えに回ると,左中継ぎが高木一人となるので,まだまだ薄いです.育成の尾藤・大立・宮本・岸(育成の新人)から,誰か一人でも出てきてほしいでしょう.オビスポを出して須永を獲得した理由がよくわかります.

整理すると,補強の優先順位は,左右の先発>左のリリーフ>右のリリーフという感じです.先発も数はいるので,たとえば,福田・野間口クラスの選手を補強してもあまり意味はなく,獲得するとすれば軸になり得る投手でしょう.ただ,来年から飛ぶボールは使われなくなるので,巨人の投手陣の実力も1−2割増しになると思います.また,澤村・黄・林といった楽しみな素材もいて,リリーフは比較的しっかりしているので,個人的には先発の外部補強の必要はないと思っています.前にも書きましたが,むしろ,いろいろな投手を先発として試せる度量が首脳陣にあるかどうかが大切でしょう.


 


*DIMEさんが以前書いていましたが,井川慶投手(31才,ヤンキースとの5年契約の残り1年が残っているが,400万ドル=3.2億円の年俸を肩代わりすれば日本の球団も契約できるはず)を獲得する方が,ヤクルトの林投手を3億円以上で獲得するより,よほど補強ポイントにあっています.

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