2013年巨人ドラフト評価

結果は以下の通り．年齢は2013年末で計算．

　　　　　　　　　　　　　　　 年齢

1:小林誠司　　 社卒捕手　24：右投右打

2:和田　恋　　  高卒野手　18：右投右打

3:田口麗斗　　 高卒左投　18

4:奥村展征　　 高卒野手　18：右投左打

5:平良拳太郎　高卒右投　18

・一位で指名した石川投手のくじ引きで外したため（おかげで？）捕手・内野手中心のドラフトになりました．また、一位を除いて、将来性に重点を置いて高校生を指名しました。このことについて、まず評価したいと思います．

・和田・奥村共に強打者タイプの内野手ということでこれも欲しい人材でしたね．奥村選手は左打ちということで左打ちの強打者タイプの若手が少ないという事情も勘案していると思います．

・それぞれの選手が入団するとして，現在の選手の年齢分布と比較したいと思います．なお，野間口・高木康の自由契約，林・辻内・岸・古城の戦力外や引退があったので，合計6名が支配下選手から減って現状63名となっているので，上記の5名が入っても68名ということで支配下上限には2名の余裕があることになります（下線は育成、太字は左打ち，青字がドラフト指名選手）。

捕手（9名）

20：芳川

21：

22：鬼屋敷，河野

23：

24：小林

25－27：なし

28：市川

29：

30：井野

31：

32：実松・加藤

33：

34：阿部

・23－27才の間には捕手はいなかったので，年齢分布はうまくばらついています．小林は「守備型の捕手」ということですので，このあたりの年齢に1軍できちんと守れる捕手が欲しいということでしょう．「阿部の後継者」というよりは，「実松・加藤の後継者」という感じでしょうか．

・ただ，捕手9名というのは多すぎます．現状の8名でもイースタンの試合ですら出番がない捕手が多いです．捕手は，どのポジションより経験が必要なことを考慮すると，この人数を抱えていては，捕手を育てることは難しいと考えます．市川・井野・加藤の3人のうち，少なくとも1人できれば2名の整理が必要でしょう．

内野手（19名）

18：和田恋・奥村

19：辻

20：高橋洸

21：和田凌

22：

23：大塁・坂口・立岡

24：中井・藤村

25：坂本・荻野

26：

27：

28：

29：

30：ロペス・高口・寺内

31：

32：脇谷

33：村田

34：

35：石井

36：

37：

38：

39：

40：小笠原

・21才の和田凌以下を大型内野手で固めました．この中で切磋琢磨して坂本を脅かす存在になって欲しいというのが球団の願いでしょう．右打ち3人（和田凌・高橋洸・和田恋）と左打ち二人（辻・奥村）で左右のバランスも良いです．評価出来ると思います．

・小笠原・高口が上記から外れると，かなり内野手全体が若返ると思います．

右投手（22名）

18：平良

19：

20：田中・森

21：宮國・成瀬

22：一岡・笠原

23：土田

24：菅野・田原誠・小山

25：澤村

26：雨宮

27：江柄子

28：西村

29：マシソン

30：福田・越智

31：香月

32：アコスタ

33：久保

34：ホールトン

・リン（22才）と野間口（30才）が抜けましたので，18才の若手を入れたという感じです．宮國・笠原といった高卒右投手をうまく育てて1軍戦力にしているので，高卒投手をここに入れるのは悪くないと思います．

左投手（14名）

18：田口

19：今村・田原啓

20：松本竜

21：公文

22：

23：

24：高木京・柴田

25：

26：

27：

28：須永

29：阿南・星野

30：山口

31：内海

32：青木

33：杉内

・高木康（31才）・辻内（26才）・岸（26才）・渡辺（21才，育成）が抜けたので18才の若手を入れた形です．私は知りませんでしたが，田口投手はかなり評判の良い投手だったようですね．今村がよい形で成長していますし，公文も楽しみな左リリーフです．松本竜も、秋季教育リーグでよいピッチングを先日したようですし，21才以下の左投手陣は楽しみですね．1軍主力の左投手達が，先発もリリーフもやや高齢化しつつあるので，この中から台頭して来て欲しいです．

＊ということで，ドラフトで獲得した5人の選手すべてについて，球団の意図を感じることができましたし，それについては概ね納得できます．球団の意図に応えられるかどうかは選手次第ですから，今回のドラフトを私としてはプラスに評価したいです．