巨人7-2ヤクルト：原野球へのこだわり (5/4,136285,21)

脇谷の満塁本塁打と先発：藤井の好投もあって5-1としてリードした６回裏：１死満塁のチャンスで投手の藤井に打席が回ってきた場面．4点リードしているし，藤井は71球しか投げていないし２回にはヒットも打っているし，阪神戦で結構リリーフ投手を使ったし・・・ということでそのまま打たせるかと思ったら代打：李でした．「ええーっ！」と思ったし，これで点が入らなかったら流れが代わるなとも思ったけど，代打の李がヒットを打って１点入りました．そして７回表は前日の阪神戦で打ち込まれた久保．これも「ええーっ」．でも久保は１回を無難に抑えました．

６回裏の李の代打も，７回表の久保の登板も原さんの自分の野球に対するこだわりと信念の現れだと思います．単純に確率で考えるのなら，代打の成功率なんてせいぜい３割くらいだから失敗する確率が高い．上記のケースでは，投手をそのまま打たせて点がとれなくても「仕方がない」ですませてもらえるだろうが，代打を出して失敗すると「采配ミス」といわれるだろう．７回表の投手継投についても，越智や金刃あたりを出して打たれるよりも，久保を出して打たれた方が「采配ミス」と言われる確率は高い．

そういう目前のリスクよりも，自分の方針がぶれないことを優先した原監督の決断に敬意を表したいと思います．甲子園で３連敗しても守りに入っていないですね．まあ，信念も貫きすぎると「独りよがり」になってしまいかねないので，その兼ね合いが難しいのですが・・・．

さて，今日はゴンザレス．昨年の先発１番手が，今や５番手(２勝はしているものの防御率6.27）です．９連戦が終わると，交流戦も含めて２連戦が続くので，当面，先発は４人で回せます．今日の結果が相当良くないと，ゴンザレスは２軍に落ちるでしょう．必死のピッチングを見せて欲しい．