どうしちゃったの?石田雄太さん (2/12,104280,23)

前の日記にも書いたように、全選手の写真名鑑が載っているので久しぶりに週刊ベースボールを買いました。石田さんのコラムがあって、「21世紀のプロ野球が失ったもの」という大それたタイトルが書いてあって・・・率直に言って大したこと書いてなかった。わかったのは、この人は、江川事件(1978年)が起こるまでは、ものすごい巨人ファンだったが、あの事件があった後アンチ巨人になったということだった。まあ、それはいい、その心情は理解できるから。


 


でも最後の締めの段落で書いている2つの言葉はおかしいと思う。


1.球界再編が騒がれた6年前、1リーグ制を企てた巨人の思惑を止めたのは「たかが選手」という読売トップの失言だった。


→そうなのか?仮にもスポーツライターとして週べにコラム欄をもっているほどの人がこの程度の分析を本当に信じているのか?むしろ、すでに収益源としてほころびが見えかけている「巨人戦」を他チームが取り合うという図式はどこへ行った?近鉄買収の声をあげたホリエモンのいかがわしさをあの時点で見抜いていたのはその読売トップだけで、選手会は見抜けていなかったという事実をどう評価するのだ?


 


2.空白の1日(江川事件)で揺れた31年前、リーグ脱退をほのめかした巨人の暴走を止めたのは、理不尽なトレードを受け入れた小林だったのだ。


→そうなのか?理不尽なトレードを小林投手が受け入れたことで、巨人は江川獲得を果たしたわけだから、暴走を止めたわけではなかろう。その後の小林投手の活躍によって、巨人のイメージダウンが顕著となり、巨人の暴走に一定の歯止めをかけたことは認められるので、そのようにきちんと書くべきであるし、他のよけいな文章を削れば、それを書くスペースは十分にある。


 


総じて、6年前はもちろん、31年前のことなどほとんどの読者はしらないだろうという前提の元に、大した下調べもせず、自分の思い込みをぶつけているだけのコラムだと思う。前の、石田さんは、もっとまともな文章を書いていたと思う。小林さんが亡くなって、31年前の江川事件の時に自分が味わったショックを思い出したのだろうけど、それをぶつけているだけではプロのライターとはいえない。どうしちゃったの?石田さん。


 

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