3/16　巨人6-7阪神　オープン戦感想 (3/17,115770,11)

G+でTV観戦しました。

・全体の印象として

阪神の野球が変わった。全得点7点がすべて本塁打。金本・新井が本調子でない中、鳥谷２本と城島・ブラゼルがそれぞれ１本。今まで巨人のお得意だった空中戦で逆に阪神が優位にたつかも・・。本拠地での使用球も「よく飛ぶ」といわれる某社の球に変えたそうだし、巨人としては注意が必要だろう。

・以下個別の選手の印象です。

山口について

4-2とリードして状況で5回2死から３つの四球を出して満塁にして降板。球数を投げたときのコントロールに課題があるだろう。また、牽制で１塁ランナーを刺した直後の2死走者なしで、2-3から打者関本に対して三振をねらって四球をだし、鳥谷・金本には警戒して四球をだしてしまった印象を受けた。関本の所で「真ん中」に投げるべきだったろう。斉藤雅が現役時代、完投勝利後のインタビューでソロ本塁打を打たれた場面を振り返って、「四球をだすのが嫌で真ん中に投げたら打たれちゃいました。」とさらりと言ったのが印象に残っている。先発して長い回を投げる投手というのは、試合の展開を読んで、1点取られてもよい場面ではこういう割り切りも必要なのかと思う。

長野について

昨日も無安打でついに打率が３割を切った。ここの所打率が急降下している。流石に疲れてきたのと、相手投手のレベルが上がってきたからだと思う。松本もノーヒットだったが、１つ四球を選んで仕事をしている。開幕スタメンに向けて正念場であろう。

高橋由について

2安打１四球で３打席全部出塁。オープン戦終盤に調子を上げてくるところはさすがである。長野・松本・李を抜かし、開幕スタメンにかなり近づいたように思う。この日は途中出場で松本の代わりにでたこともあって、２番だったが、坂本の出塁率が今一つなので、高橋由２番（もちろんバント無し）というのも面白いと思った。

マイケルについて

「球は走っているし変化球も悪くないが、コントロールが今一つで肝心なときに甘く入って長打を打たれる。」という昨年のパターンが踏襲されている。２点リードででてきて、ブラゼルに同点ツーラン、鳥谷に勝ち越しスリーランを打たれているように左打者に弱い。2軍落ちだろう。

越智について

マイケルの後にでてきて１回無失点。良くも無し悪くも無し。三振をとりにいくフォークを見極められているのが気になる。

尾藤（育成左腕）について

越智の後にでてきて１回無失点。いきなり狩野（右打者）に得意のスライダーをレフト前にうたれ、バントで1死二塁のピンチを迎えたが、動ずることなくスライダーと直球のコンビネーションで後続を抑えた。とにかくあのスライダーの切れと曲がりは魅力である。直球のスピードが130ｋｍ台後半と物足りないが、左打者のインコースに直球を投げ込むことができ、スライダーとのコンビネーションの効果を高めている。鶴岡のサインに何度も首を振って自分の投げたい球を投げて抑えるなど、自分のピッチングを良く知っていて、かつ、捕手任せではない。オープン戦とはいえ1軍初登板で巨人阪神戦という舞台であるにもかかわらず、こういうことができるというのは、流石に甲子園で活躍した投手だけのことはあると思った。原監督も度胸をほめている。左キラーという点で明らかに星野より上である。ただ、故障上がりであり余り無理をさせられないかもしれない。体つきも華奢にみえる。すぐにでも、1軍で左リリーフで使いたいが、2軍でもう少し鍛えて体を強くするという選択肢もあるかもしれない。まだ、22才であり、練習によって球速もあがるだろうから。とにかく、昨日のピッチングを見て、私は惚れてしまいました。

土本について

直球が（角度はないが）140ｋｍ/hの後半。フォークはストライクを取りにいく奴と三振を取りにいく奴の2種類ある。ストライクを取りにいくフォークがチェンジアップの効果を生み、直球・フォーク両方でストライクが取れる。決めに行くときのフォークの切れが鋭く、ボール球でも打者は振る。越智のフォークが見極められていたのと対象的である。現時点で越智よりも上で、クルーンが間に合わない時、土本の抑えというのはあり得ると思った。

解説の堀内について

相変わらず、先発投手を上におき、リリーフ投手（特に中継ぎ投手）を見下した発言をする。いい加減、30年以上前の野球観を捨てて欲しい。投手分業制がすでに日本のプロ野球に定着して久しいのに、いつまで時代錯誤の発言を繰り返すんだ！巨人の監督時代に、阪神のJFKにはさんざんしてやられた筈なのに忘れたのか？