巨人の2008年オフの補強を評価する（トレード・外国人・その他編）(82575,4)

12月3日に引き続いて，2008年オフの補強の評価です．前回同様，（◎，○，△，X）の４段階で評価し，わからないのは？としました。

トレード組（＊）

M中村：豊田・クルーンの保険でとったつもりが，豊田・クルーンの方が元気でM中村の方がぼろぼろでした．選手としての寿命が来たのか，勤続疲労で1年たてば復活するのか来季が勝負です．今季の評価はX．

工藤：鈴木尚の保険および外野の守備固めとして獲得．守備固めとしては貢献したものの，打撃は今一つ．△

外国人

・ゴンザレス：先発投手の保険のつもりで獲得したら大ブレイク．15勝2敗で巨人先発陣の救世主となった．やはり「保険」は必要と思う次第．◎

・ロメロ：育成から昇格させて2軍でそこそこのピッチング．24才とまだ若く．まだこれから．△．

・アルフォンゾ：キャンプ等では「打撃はラミレスより上」などと言っていた評論家がいましたがセカンド守備に問題があり打撃も駄目で１年で解雇．X

自由契約選手から獲得

・歌藤：オープン戦まではがんばったが，開幕１軍に漏れると後は泣かず飛ばず．今季で解雇X

ということでドラフト・育成ドラフト以外で6名の選手を獲得して◎がゴンザレス一人で△が工藤とロメロ，残り3人はXとなりました．外れが０になるなんてことはあり得ないので，ゴンザレス一人が◎でも十分な成果だったと思います．トレードの二人組以外の，ゴンザレス・ロメロ・歌藤・アルフォンゾの4人の獲得経費が８千万円位でしたのでコストパフォーマンスも十分でした．

今年は，トレードで高木，育成で黄，それ以外で，中田・藤井・小林雅の3名を獲得または獲得見込みです．後者の3名の獲得経費は1.3億くらいかな．この中から◎が一人あるいは○が二人以上出てくれば良いですね．

＊昨年オフの二岡・林-M中村・工藤のトレードは，下記の成績だけみれば，二岡・林＞M中村・工藤ですが，二岡がほとんどDHでの出場だったことを考えると，それなりによいトレードだったように思います．林以外は納得できる成績ではないでしょうが，二岡は金子遊撃手の，工藤は松本の，M中村は豊田の奮起を促したともいえます．何にせよ，力があるのに2-3年成績が低迷している選手については，周囲の活性化の効果も含めて積極的に行うべきでしょう．今季の木佐貫-高木のトレードもその一環だと思います．

二岡（33才，69試合，打率.253，4本塁打，25打点，出塁率.303）

林（26才，46試合，46回，防御率3.33, 3勝2敗，9H）

工藤（28才，49試合，打率.255,0本塁打，1打点，出塁率.296）

M中村（33才，29試合，27回2/3，防御率6.18, 1勝2敗，5H）