巨人7-1中日：会心のゲーム (4/12,128350,9)

投げる方は，先発・リリーフともきちんと抑え，打つ方は，単打・長打・盗塁で効果的に点を取って勝つという理想的なゲームだった．これで，各球団一通りあたって，開幕戦のヤクルト戦以外はすべて勝ち越しての10勝5敗の単独首位と上々の滑り出しである．しかし，クルーンが抜けて以降，冷や汗ものの継投を強いられていたことは事実であり，成績のよい間に，山口を中継ぎに戻したというのは正しい決断だったと思う．以下，昨日の投手についての感想など・・・

7回１失点の東野は非常に出来がよかった．フォームをセットに戻したのが良かったとのこと．しかし，過去2試合も6-7回を３失点以下であり，これで３試合続けてQS（６回３失点以下）を達成した．相変わらず球数がやや多いが，適度に荒れるのが東野の持ち味でもある．現状では，内海と東野が先発の２本柱と言えるだろう．

フォームといえば，金刃はトルネード型のフォームをやめたようである．少々球威が上がっても，制球が悪ければ意味がないと判断したのだろう．おもしろいことに，今のフォームの方が球速もでている．昨日２安打の野本を見送りの三振に打ち取ったスライダーも切れている．ただ，制球についてはまだ不十分で，昨日も森野選手の肩にぶつけていた．今後は，山口が入ってくる．この，左リリーフ２枚体制はかなり強力だと思う．

久保は，4点差あるものの，８回の1死1塁で，好調のブランコ・和田をきちんと抑えて勝利を確定させた．９回も三者凡退である．変化球のコントロール・切れがよく，コーナーと低めにボールがいくので安心して見ていられる．リリーフの内容がよいので，例によって「先発転向」という話が流れるが，７回以降の3回を抑えるために，信頼できるリリーフができれば3名必要なので，久保はリリーフに残して，越智・山口・久保を勝ちパターンのリリーフにすると思う．