巨人:中井の起用法 (29471,60,1024)

本日の横浜戦初戦でスタメンでセカンドで8番だと思う。


 


坂本が鬼のように打ち,李が復活し,小笠原・ラミレスも好調なので,8番セカンドには守備の固い寺内あたりを配すれば無難であるのは自明。しかしながら,若手野手を(それも未来のクリーンアップ候補を)育てようと思えば,ある程度勝敗を度外視して経験を積ませなければならないことも明らかで,巨人の成績も良く,中井の打撃の調子もよい今,原監督は,スタメンで使ってくるだろう。代打でポツンポツンと打席に立っても,経験値は増えず,加えて2軍で好調だった打撃の調子も落ちていくばかりだから。


 


中井は強打者タイプであり,2軍で3割越えているといっても,1軍投手から見れば穴だらけのはず。つまり,中井は当面は投手の失投を打つしかない。スタメンであれば,3-4打席回ってくるから,その失投を強打できる可能性も高くなり,それがヒットになれば8番打者中井としては合格となる。前任者の小田嶋が10打数0安打出塁0という実にわかりやすい成績であり,その前のアルフォンゾも出塁率2割を切っていたので,スタメンでさえ出してもらえれば,打撃に関する中井の1軍合格ラインは限りなく低い。


 


問題は守備なわけで・・・昨年前半の坂本は,打撃は不調であっても,ショートの最低限の守備レベルは越えていて,加えてそのプレーぶりから「いずれ守備も向上する」雰囲気を漂わせていた。さらに,エラーをしてもそれが失点に結びつかない運にも恵まれていた。他方,中井は,高校時代は投手兼外野手だった。昨年,主にサードを守ってようやく形になってきた所でのセカンドコンバートでまさに「急造セカンド」である。守備で大ミスを続ける前に打撃で結果を出せるかどうかが,中井1軍定着の鍵だと思う。坂本のもっていた「運」が中井にもあるかどうかが割と重要な気がする。


 


坂本は,得点圏打率と長打率が向上し,高卒3年目20歳にして,将来のクリーンアップ候補となってくれた。これで,中井(19歳)も出てきてくれれば,自前で主力野手を育てる能力が巨人にあることを示せる。中井の後ろには,田中大や大田もいて中井を見ているだろう。ファンとして,中井のミスにはできるだけ目をつぶって,中井を見守りたいと思う。


 

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