山口鉄: 岩瀬投手への道 (35532,84,742)(2009.7/1)

昨日の対広島戦での堂々とした抑えぶりといい、山口の安定度は目をみはるばかりです。同じ左腕で、山口同様スライダーと速球を武器にする投手といえば、中日の大黒柱、セリーグナンバー1リリーフ左腕の岩瀬投手がいます。岩瀬投手の1年目の成績(1999年)と、山口投手の実質1年目の成績(2008年)を比較してみました。

          試合 勝 負 回 安打 四球 敬遠 三振 自責  率   WHIP
岩瀬-1999    65  10  2   74   67  22    2    73    13    1.57    1.2
山口-2008    67  11  2   73   61  12    1    69    19    2.32    0.99
(WHIP:1回あたりの(四球+安打)数、1を切れば超一流、1〜1.2で一流とされる)

驚くほど成績が似ていることがわかります。山口の方が岩瀬投手より四球が少なくWHIPも小さいが、岩瀬投手の方が防御率がよくランナーを出してからの粘りは岩瀬投手の方が上ということになります。

ちなみにそれぞれ2年目(岩瀬投手:2000年、山口:2009年6月29日まで)の試合数と防御率、WHIPを比較すると

          試合   率  WHIP
岩瀬-2000    58    1.9     1.17
山口-2009    36    0.91    0.81

シーズン半ばとはいえ、山口は岩瀬投手をWHIPに加えて防御率でもしのいでおり成長が伺えます。

ただし、岩瀬投手は、1999年〜2008年の10年間で約600試合(毎年平均60試合)に登板して、通算で防御率2.04、WHIP1.06(10年間で防御率が3点を超えたのも、WHIPが1.2を越えたのも1回だけ)と、1-2年目と遜色ない成績をずっと修めています。

岩瀬投手への道は、まだまだ遙かに遠いですが、山口も何とか今の成績を続けていってほしいものです。

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