村上春樹さんについて

村上春樹さんについては,ノルウエイの森くらいまでしか読んでいないので,最近の本は知りません.処女作の「風の歌を聴け」の後,「1973年のピンポール」「羊を巡る冒険」「ダンス・ダンス・ダンス」と話が続いていますが(それ以降があるかどうかは知らない),その中のおすすめは「羊を巡る冒険」です.また,ノルウエイの森もいいです.「村上春樹の作品を読むと人間に優しくなれる.」という友人の言葉に惹かれて私は読み出したのですが,ノルウエイの森はまさにそれに当てはまると私は思います.でも,「ノルウエイの森」のどこがおもしろいのだという友人も存在するので,結構好き嫌いが分かれる作品かもしれませんね.

 村上さんの作品の中には,「半同棲生活をおくりながらも相手の名前を知らない」とか,「無生物や死者と会話する」なんてありえない状況が結構でてくるのですが,彼の文の力なのか,リアリティーがあるんですよね.不思議な感性をもった作家だと思います.最初はそれに惹かれたのですが,その後,ちょっとそれが嫌になって私は読まなくなりました.

 

 村上さんは英語が堪能で,翻訳もたくさんされています.そんな彼のエッセイの中で,彼の奥さんが「外国人に道を聞かれたらこまるじゃない」という理由(通常の生活でほとんど遭遇することのないこと)で英語学校に通いだしたことを皮肉っぽく書いています.奥さんはかなり頭の良い方らしいのですが,これも,一種の英語コンプレックスですね・・・・ということを思い出したのが,今回村上春樹さんをとりあげた理由です.

 

 

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