2009 年~2024年のリーグ防御率の変化

今年(2024年)はボールが飛ばなくなったという話があったので、2009年~2024年のセリーグ・パリーグのリーグ平均防御率を計算してグラフにしてみました。元データはNPBのウエブサイト(https://npb.jp/)の年度別成績と今年度の成績に載っているチーム防御率です。リーグ平均防御率は、各6球団のチーム防御率を単純に平均して計算しました。以下の点が読み取れます。

 

・2011~2012年に防御率が突出して両リーグとも下がっているが、これは2011年~2012年に「飛ばない」統一球(反発係数が基準以下のボール)が導入されたためである。

・2013年に防御率が突出して上がっているが、これは、統一球が基準を満たすようになったためである。

 以上の経緯については以下を参照されたい。 https://www.nikkei.com/article/DGXNASDH1201S_S3A610C1UU8000/

 

・2024年は、確かに両リーグとも防御率が低下しているが、防御率低下傾向は、2018年頃から始まっており、2011年や2013年のように、明らかにボールが原因とみられる極端な変化が1年でみられるわけではない。ただし、2018から2024年までの変化は約1点の減少で、これは、2010年から2011年の減少に匹敵する。2018年~2024年に、統一球が徐々に飛ばなくなってきたのか、両リーグの投手の技量が徐々に上がってきたのかはわからないが、後者と考えるのは難しい気がする。なお、上記の記事にも書かれているが、NPBは、2011年~2013年の統一球の問題で、選手やファンに事実を隠したという前科がある。

 

 

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。
全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。