☆甲子園出場校ぶらり散策日記〜幻の甲子園 京王商〜

 

 

東京23区の西部に位置し、区の名前は、江戸時代の初期、成宗・田端両村の領主が植えた杉並木が青梅街道沿いにあった事に由来している、人口約54万人の杉並区に、専修大学附属高校があります。

 

 

専修大学附属高校は、1929年(昭和4年)に京王商業として創立され、1955年(昭和30年)に専修大学の附属高校となり、卒業生の約80%が専大に進学します。

 

 

参考までに、専修大学の附属高校は他に、専大北上(岩手)、専大松戸(千葉)、専大玉名(熊本)があります。

 

 

専大附属は、京王商時代の1942年(昭和17年)夏の東京予選大会で優勝を飾り、関東大会に駒を進め、関東大会決勝では水戸商に6-2で敗れたものの、全国大会出場を決めました。

 

 

しかしながら、この大会は前年の夏の大会が太平洋戦争の影響で中止となり、文部省が「戦意高揚」を目的として、文部省統制下の大会として甲子園で行われた大会でした。
大会後、従来の夏の大会を主催していた朝日新聞社が「大会の回数継承」と「優勝旗の使用」を申し入れましたが、文部省が却下したため、日本高校野球連盟の公式記録にはまったく触れられていない、幻の甲子園大会となったのです。

 

 

後にも先にも、この夏の甲子園に1度だけ出場した京王商の記録は勿論のこと、この大会で優勝した徳島商の記録も幻となってしまったのです。

 

 

 

 

 

以上です。







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