「終わった問題として前を向こう」(※)

  • けん坊
    2007年12月08日 08:40 visibility94

我那覇選手はクラブからそう云われたらしいです。

果たしてそうなのか?

決して他人事ではありません。

ボクは考えてみました。
「今回は、たまたま我那覇選手だったというだけで、誰がなっていてもおかしくなかったのではないか?」
「もしも、自分の愛する選手だったら…?。」
「もし自分がそんな立場になったら…?。」

まだ、深く深く検討しているわけではありません。
でも、とりあえず、理不尽なことではないかと感じています。
とにかく今思うことを書き留めておきたいと思っています。


2007.12.7 朝日新聞(朝刊)「ウエーブ」より、そのまま引用。
 こじれた背景には、Jリーグが当初、世界反ドーピング機関(WADA)が定める規定に関して、ドクター側からの「解釈ミス」という指摘に真正面から向き合わなかったことがある。
 現場のドクターは正当な医療行為と判断し、Jリーグはそうではないと判断して違反とした。
 だが、実は、WADAの規定は今年、変更されていた。「正当な医療行為かどうかの判断は現場の医師に委ねるべきだ」と明記され、現場の裁量は広がっていた。
 Jリーグは5月に処分を出したが、8月になって全クラブに対し、医療行為を選手に施す際に必要とされた事前の許可申請を不要とする通達を出した。WADAの規定変更があったことを、ここで事実上認めたわけだが、我那覇の問題については「判断は終わった」と再検討しなかった。
 Jリーグの大きな矛盾だった。 (中小路徹)

記事の中で「8月になって…通達を出した。」と、ありますが実際のところは、以下の記事にあるように「…チームドクター連絡協議会が、世界反ドーピング機関(WADA)常任理事に問い合わせた結果、…」を受けたものだと思われます。(未確認です。)
(財団法人日本アンチ・ドーピング機構HPより)
http://www.anti-doping.or.jp/cgi/news.php?mode=content&newsid=20070830_03

問題がハッキリしたにもかかわらず事態が混迷した背景には、Jリーグが我那覇選手の問題を再検討しなかったことはもちろんのこと、川崎フロンターレが「選手の保護」という一見それらしい理由をもって問題を終わりにしようとしてしまったことにあるのではないかと思われます。
(川崎フロンターレHPより)
http://www.frontale.co.jp/info/2007/1107_6.html

今にして思えば、問題とされたときに「出場や登録を自粛してしまったこと」や、その後の処分で「その自粛の分も出場停止処分に含めてしまったこと」なども良くなかったのかも知れません。

いずれにしても、事の発端は「Jリーグの無知もしくは不勉強」です。
問題を深めているのは、「その組織を運営している人達のメンツを守ろうとしているから」ではないでしょうか。

クラブとしての対応も問題なしとはいいきれないと思いますが、どれだけのクラブがこのような問題に対して冷静に対応できるのか、いまのJリーグとクラブの関係を見ていると不安を感じざるを得ません。

もっとも、ボクが応援しているセレッソ大阪ならばもっとひどい対応だったかも知れません。
なにぶんにも、都並監督の解任(「練習中に解任を申し伝える」という異常なフロント)で、こういったことに関しての信頼は今のところ、「0」ですので…。
(ボクの日記(2007/05/09)より)
http://soccersns.jp/member/4243/diary/23693/

Jリーグは「…スイスに本部を置くスポーツ仲裁裁判所(CAS)への仲裁申し立て以外は受け入れないと明言…」しているらしいです。我那覇選手は「日本スポーツ仲裁機構(JSAA)での仲裁を希望しているとの事です。
(デイリースポーツオンラインより)
http://www.daily.co.jp/newsflash/2007/12/07/0000763544.shtml

CASに申立をした例として「水泳の千葉すず選手」のことが取り上げられています。
最低(☆注)までの期間が約2か月。そして費用が約1000万円の個人負担。
でも、その当時はJSAAがなかったのです。
そういったことを今後、少しでも無くしてきたいということでJSAAができたわけです。

JSAAならば、費用は約5万円です。
朝日新聞の記事によりますと、JSAAとは…。
「JSAAは03年に設立。CASの日本版にあたる組織で、国内の大会や団体の紛争に限る。CASはドーピングをめぐる裁定や競技結果の判定などスポーツ界の幅広い問題を受け付ける国際的機関。」
…、とあります。(2007.12.7朝日新聞・朝刊より抜粋)

Jリーグの鬼武健二チェアマン(ちなみに元セレッソ社長)は「いきなりスイスで!」とおっしゃってますが、果たしてこの発言は正しいのでしょうか。

JリーグとしてはJSAAの存在を認めていないということになるわけです。
なぜに、このようなことがまかり通ってしまうのかよく分かりません。

人は間違うものです。
決まり事も全て正しいものばかりではありません。

間違ったときは謝ればよいことですし、正しくないことは正していけばよいことだと思うのですが、それが難しいことなんだなと今回の件では特に思っています。

とにかく長文になってしまいました。いつものクセです。
最後までご覧頂きました人に感謝です。

また、もし内容に関しましてご気分を害された人がいましたらご容赦の程をよろしくお願いします。

※しばらくは、我那覇選手の件に関してのみ「日記」を書くことにしています。

☆注…最低→×。裁定でした。訂正します。(2007.12.11 07:36)

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