２ヶ月以上経っても決まらない【方向性】…

2009Ｊリーグナビスコカップ決勝戦後の表彰式における選手たちの立ち居振る舞いに問題があったとして、Ｊリーグの処分を待たず、先に”賞金返上”という手段に訴えた川崎フロンターレ。

（公式ＨＰ『弊クラブ所属選手の行為について（対応・処分）』より）

http://www.frontale.co.jp/info/2009/1105_5.html

恐らく、この発想は独自のものではなく、問題発生後すぐにＪリーグチェアマンである鬼武健二氏がマスコミに対して”賞金を返して欲しいと批判した”ことに端を発していると思います。

（ボクの日記『【ナビスコ杯】チェアマンは”川崎Ｆに怒っている！”らしいです…。』より）

http://soccersns.jp/member/4243/diary/197866/

そして、森勇介選手も”自主的に”出場停止にしてしまいました。

いくら”一番目立っていた”とはいえ、問われたのは彼一人の行動ではないはずなのに…。

このあたりは、以前ボクが拘って記し続けた我那覇選手の問題に対する時のクラブの対応とほぼ同じ印象でした。あの件にいたっては、結局はＪリーグが間違っていたにもかかわらず、やはり処分が下されるよりも前にクラブは”自主的に”彼を出場停止にしてしまいました。

（ボクの日記『「終わった問題として前を向こう」（※）』より）

http://soccersns.jp/member/4243/diary/50279/

今回の表彰式問題では、結局、その後になって開かれたＪリーグ実行委員会での意向とやらを受けて、”賞金はもらう”ということになりました。

そして、社会貢献、地域振興、選手教育等に当てるようにという鬼武氏からいただいた指示とやらに従うべく『では、どんな使い道がよいのか、検討を始めました。』ということでした。

（公式ＨＰ『J1実行委員会での判断を受けて（今後の対応について）』より）

http://www.frontale.co.jp/info/2009/1111_7.html

…が、『今後決まればお知らせする』とされていた【方向性】が、未だに決まっていないようです。

ボクが知る限りでは、その後、この問題は”うやむや”になりつつあります。

ボクは我那覇選手の問題の時もクラブは時として”Ｊリーグよりも積極的にうやむやにしようとした場面があった”と思っています。もっとも、今回の件も含めて問題は一つではありませんが…。

しかし、２ヶ月以上経過しても、なお決まらない【方向性】とは、どんなものなのでしょう…？

もしかしたら『勝つことで全てが報われる』と考えているのでしょうか。

【追記】(2010.01.19 07:20)

その後の報道によりますと…

『川崎市教育委員会などと話し合いを重ね、その賞金の一部を使ってドリル約１万部を作製し、川崎市内の小学校全１１４校に６年生用教材として無料で配布することになった。将来的には販売することも検討している。』と、いうことのようです。（スポーツニッポンより）

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2010/01/19/01.html

ドリルの作製費が、どの位かかるのか分かりませんから”その賞金の一部を使った約１万部の作製”にも、いくら位使うのか分かりません。

そして、残った賞金の使い道も今のところ分かりませんが、後日、マスコミなりクラブから明らかにされることを望みます。

もっとも、フロンターレは以前から算数ドリルの作製には実績があるようです。（Ｊリーグ公式ＨＰより）

http://www.j-league.or.jp/document/jnews-plus/009/vol009_07-12.pdf

（ボクの日記『大世選手のシュートはチーターより速い？！』より）

http://soccersns.jp/member/4243/diary/194630/

”将来的には販売することを検討している”と、いう部分が大阪人のボクにとっては、うけました。逞しくて良い考えだと思います。

【追記】(2010.01.22 21:50)

結局『選手に対する教育』と、いうことについては一円も使わないようです。

”全額を川崎市に寄付する”と、いうことのようです。

ん〜、ずいぶんと時間がかかったわけですが、何か理由があるのか？

呆気ないというか、幕の引き方もＪリーグと似ている感触は否めない…。

（asahi.comより）

http://www.asahi.com/sports/fb/TKY201001220349.html