お粗末な結末…そしてオシム氏の言葉。

  • けん坊
    2007年10月06日 06:55 visibility76

「なんやねん!それ!」…って、叫んでしまいました。
「なにが?」…って、川崎フロンターレがJリーグからお叱りを受けていた「ベストメンバー」問題の結末についてです。

報道によりますと、Jリーグの鬼武チェアマンが川崎Fの武田社長を呼び出し、犬飼専務理事を交えて話し合った結果、(選手のコンディションが不良で)「今回はやむを得なかった。」との見解を示した。

…と、あり「配慮が足りなかった。必要な支援は続けていきたい。」として、騒動は収束した。
と、あります。

ところが、よく読んでみると、鬼武氏は犬飼氏の代わりに犬飼氏の問題発言を撤回した上で、…
「クラブとしてベストの判断をしたと聞いた。今後はお互いがコミュニケーションを図ってやりたい」
と、コメントしたとありますが、…。

(日刊スポーツより)
http://www.nikkansports.com/soccer/p-sc-tp0-20070929-262871.html

今回の問題で、ボクがもっともおかしいと思っているのは「決められたルールを守っているのに、ケチをつけられる」という点です。

この報道では、犬飼氏はそうした言動をしたことに関して、何らの確認や謝罪もないように見受けられます。これは、組織の役員を務める者の取るべき態度ではないと思います。
人は過ちを犯すものですが、間違った時は素直にそれを認める勇気が必要です。

そして、鬼武氏。この人は、どうやらヤンマー出身でセレッソの社長をしていたみたいですが…。

「…今後はお互いがコミュニケーションを図って…」って「何をおっしゃってるんですか?あなたは?」って思ってしまいました。状況を把握せずに発言をするとは、残念ながら軽率なお方のようです。

今回の件に関して、川崎フロンターレには何の落ち度もありません。
事前にJリーグの了解を得ていますし、何よりも決められたルールを守っているわけですから。
ここのところを認めるか流してしまうかは、とても大事な問題です。

それが「お互いに」って、なんだか両方に何らかの責任があるかのような言い回しです。
鬼武氏は「流してしまった」ようです。大人としての行動を見せる機会を放棄してしまいました。

報道では、「等々力で、犬飼氏が武田氏を怒鳴りつけた」らしいです。
それなりのけじめは必要かと思うのですが…。せめて、謝りは必要かと…。組織として、人として…。
(日刊スポーツより)
http://www.nikkansports.com/soccer/p-sc-tp0-20070928-262399.html

「金をくれてやったのに負けやがって…」というのが、云いたかったことなんでしょうか。
犬飼氏の真意はよく分かりませんが、もしそうであれば、いっそのこと(表現はもう少しソフトに)ストレートにそういってくれた方が受け入れることが出来たような気がします
「Jリーグをサポートしてくれているスポンサーに申し訳が立たない」とか…。
(日刊スポーツより)
http://www.nikkansports.com/soccer/p-sc-tp0-20070927-261947.html

川崎フロンターレは「Jリーグの試合を捨てて、ACLに賭けたのか?」と、いいますとそうではなかったと思います。でも、今後そういった考えや行動を明確にするチームが出てきても良いと思います。

なぜならボクは、ACLで勝ち進むことは、Jリーグを観ている者として誇りのようにも思うからです。

「Jリーグなんか観て面白い?」「レベル低いでしょ。」「たまにサッカーは観るけど代表戦だけ。」「W杯だけ。」「ヨーロッパのゲームを観ると日本のサッカーは観られない」「今年は阪神優勝でけへんかったな。」…。

…と、こんなことを云われるよりは「JリーグのチームがACLで勝ち進んで、トヨタカップに出る」ということは、考えてもドキドキします。

そうではないという考えの人もあると思いますが、同じような考えの人も多いのではと思います。
つまり、云いたいのは「JリーグのチームがACLやトヨタカップで勝つ」と、いうことはJリーグそのものの値打ちが上がるので、スポンサーもその辺りは、理解してくれるのではないかと思うということです。

そうとはいいながらも「もしかしたら、クレームをつけた企業があるので、それを受けて犬飼氏が発言したのかも知れない」とも思います。もし、そういたことが背景にあったとすればとても悲しいことですが、
でも、「100年構想」を掲げているわけですから、そのことをスポンサー企業には理解して欲しいと思いますし、またJリーグも信念を持って説明すれば、理解を得ることもできるのではないかと思います。
但し、今回の鬼武氏・犬飼氏、そしてJFAの川淵チェアマンの発言からは、信念のようなものを感じ取ることは出来ませんでしたが…。(この部分はボクの憶測ですので、何の根拠もありません。念のため)

そういったボクのモヤモヤする気持ちを整理させてくれるかのような、オシム監督のコメントが…。

17日に長居で開催される対エジプトの代表戦についての報道ですが、準決勝を戦う浦和について「決勝進出のチャンスが出てきた。こちらも手を貸してあげたいと思う。日程上の調整だから大きな問題ではない」と遅れて合流させる考えを示した。

…と、あり、続いて、

「1つのクラブの問題ではなく、日本サッカー全体の名誉の問題。みんなが、浦和がアジア王者になることを望んでいる」とコメントしたとのことです。
(スポーツニッポン)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2007/10/05/09.html

<日本サッカー全体の名誉の問題>

恐れ入りました。
ボクも<Jリーグ>から抜け出せていませんでした。
もっといえば、サッカー界・スポーツ界のあるべき姿は何かということにも繋がるのかも知れません。

さらに、他のスポーツ新聞では「浦和の招集見送りも」とあります。
(サンケイスポーツより)
http://www.sanspo.com/soccer/top/st200710/st2007100508.html

オシム監督のコメントに触れて、少し落ち着きました。
…と、ともにJリーグの対応のまずさを考えました。

みんな、良くなって欲しいと思う気持ちは同じだと思うのですが、上手くいかないものですね。

最後に…
とりとめもなく長文で、しかも出だしの威勢の良さとは裏腹に尻すぼみな文章で、オチもない日記になってしまいました。
途中、憶測を入れたり、また、行き過ぎた表現もあったかも知れませんが、思いのまま書きました。
お読みになって、気分を害された人がいましたらご容赦下さい。

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