夢を見せてくれた人・小林伸二氏

  • けん坊
    2008年03月15日 07:40 visibility94

セレッソ大阪は今日、ホーム開幕戦。13時からモンテディオ山形と対戦します。

山形を率いる監督は小林伸二氏。
2005年にセレッソに夢を与えてくれた人物です。


…2005年12月3日。
あの時、ボクはスタジアムにいました。

「あと3分と少しでリーグ優勝をする」という、その場にいました。
FC東京の今野泰幸選手に同点ゴールを決められ、夢破れた瞬間を味わいました。

でも、あの1年はとても楽しい1年でした。素晴らしい時間を多く過ごすことが出来ました。
あの頃は夢と希望に満ちあふれていました…。


今年のセレッソの主将は前田和哉。小林監督がテスト生から育て上げた人物です。

…2005年4月2日。前田はベンチ入りしていました。
先発は前田と同い年ながら、すでにデビューを飾っていた江添建次郎。

前田にとっての幸運は、この日、元日本代表の柳本啓成が風邪でベンチ入りできなかったこと。
前半44分、江添の運命を変えるアクシデントが起こります。

江添はボールをクリアした後、着地に失敗し、大ケガをしてしまいます。
江添がピッチに帰ってくることが出来るようになったのは、翌2006年4月22日です。

前田は頑張りました。小林監督とサポーターの期待に応えなければなりませんでした。悔しいシーズンになった江添のためにも…。
その闘志あふれる姿、練習生からはい上がった根性に、サポーターは惜しみない声援で支えました。

優勝を懸けて戦った最終戦。
前田は足のケガを押して出場しました。新人とは思えない活躍でした。

DFリーダーだった前田の相棒・良き指導者ブルーノ・クアドロスは累積警告により出場停止でした。
「審判の判定には逆らわないと決めている」と語っていたブルーノでしたが、33節・横浜マリノス戦で「異議による警告」をもらってしまい累積4枚目・最終節は出場停止となり、当日はスタジアムで戦いました。

結果は冒頭に記したとおり…。
「勝利の女神」がセレッソに微笑むことはありませんでした。
「何かが足りなかった。」

最終成績は5位。よく考えてみると妥当な順位でした。
いや、むしろ出来過ぎだったといえるかも知れません。
後半戦を17戦負け無しで過ごしましたが、前年は最終節まで残留争いをしていたチームでした…。
でも、浮かれてしまって誰も冷静に分析できませんでした。

翌年、慢心からチームは崩壊…。小林監督は解任…。J2に降格…。

あの時のメンバーは、ほとんどいなくなってしまいました。
残っているのは、たしか「前田・江添・古橋・酒本・藤本・森島(寛)」です。

今日は、今日から復帰する古橋達弥のゴールを期待しています。
古橋は小林監督と同時期にセレッソにやってきた救世主です。


そして、今日は、必ず勝ちます。
セレッソが経験したことのない「あの場所」に行くために…。

今はJ2。遙か彼方にあるその場所を、ボク達はひたむきに目指します。
まずは今日、ボク達に夢を見せてくれた小林監督を倒します。

そして、前に進みます。
今日はその最初の一歩なんだ…。

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