
危機管理意識をもっと持ちましょう!
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ペスカドーレ
2011年08月03日 10:50 visibility219
私は消防士として、地域住民の安全安心のために働いて10年目になる。現在は情報指令センターに配属され、119番通報を受ける部署にいるが‥現場活動も含めて様々な経験・人間ドラマを見てきた。燃えた家の前で途方に暮れ立ち尽くす人‥焼死体…交通事故で車両に取り残され助けを求める人‥事故者同士の言い争いや喧嘩…突然の胸痛や頭痛を発症し心肺停止となった人‥慌てふためく家族、「助けてやってください!」と懇願する関係者…救急搬送した病院に駆け付け、母の病態が軽かったことを知り安堵する息子‥その横では病態が予断を許さない状況と医師に告げられ、祈り続けている別の家族…サッカーでの怪我が原因となり後遺症による発作で、帰らぬ人となった後輩‥その冷たく硬直した身体…試合中突然の「心臓震盪」で心肺停止となったが、周囲の人々の懸命の救命処置で今もサッカーを続けることができた高校生‥大切な命を自らの手で絶とうとする自殺企図者…今もどこかで悲劇や感動のドラマが起きています。
今回の松田選手に起きたアクシデントはいつどこで起きてもおかしくありません。若くて強いプロサッカー選手でも、何の前触れもなく突然発症することがあるのです。
この「急性心筋梗塞」が突如彼の身に起きた訳ですが…ここで気になるのは、「救急車到着まで心肺蘇生法や適切な応急処置は行われていたのか?」「施設には必要な道具(AEDや医療機材)が準備されていたのか?」「いつでも使用できるように整備・配置されていたのか?」つまりは『そのような危機管理意識があったのか?』である。
一旦『心筋梗塞』について話を戻します。心筋梗塞とは虚血性心疾患のうちの一つで心臓が栄養としている冠動脈の血流量が下がり、心筋が虚血(血が少ない)状態になり壊死してしまった状態」を指します。冠動脈の血流量減少は、主に動脈硬化などの何らかの要因によって狭窄(きょうさく)を起こすことによるものです。心筋が虚血状態に陥っても壊死にまで至らない前段階を『狭心症』 と言います。『心筋梗塞』では「胸が締め付けられるような痛み」よりも「胸が苦しい」「重い感じがする」などと訴えることが多く、『狭心症』では胸痛の持続時間は数分~十数分程度であるが、安静にしていても30分以上胸痛が持続する場合は『急性心筋梗塞』を強く疑います。「左肩や顎(あご)への放散痛(飛び広がるような痛み)」は特徴的とされ、「歯痛」「左上腕の重い感じ」のみを訴えることもあります。特に食後、寒い日の早朝、入浴前後、飲酒後、階段の昇降時、真夏、特に早朝の運動中などの脱水症状から発症することが多い。
虚血の時間が長引くほど心筋の死滅が進み心機能の不可逆的(絶対戻らない)低下が進行していきます。発病を疑った際は、患者から目を離さず直ちに119番通報し救急車を要請すること、患者が意識消失し脈拍が触れない際には、躊躇せず胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行うことが重要となります。機能的な心停止に陥った際には3〜5分以上の無処置は社会復帰率も無(0%)にしてしまいます。救急隊の到着を待たずに直ぐ救命処置(心臓マッサージなど)を行うことが重要なのです。
心筋梗塞の原因として考えられる動脈硬化ですが、激しい運動をすることで生まれる活性酸素は身体を錆びさせる作用があり、これを長年積み重なることで血管細胞の老化、劣化を引き起こして『心筋梗塞』や『脳梗塞』につながる可能性がある。とも言われています。
松田選手の予後は、心肺停止に陥ったことで脳に血液が循環しない虚血状態が続いた場合、必要な酸素が不足したことでのダメージが脳に残る可能性があります。いかに脳に血液が循環しない虚血時間を少なくできていたかにかかっています。だから、先に述べた「救急車到着まで心肺蘇生法や適切な応急処置は行われていたのか?」「施設には必要な道具(AEDや医療機材)が準備されていたのか?」「いつでも使用できるように整備・配置されていたのか?」そこに係わった人々に『そのような危機管理意識があったのか?』が気になるのです。このようなアクシデントが起きてからでは遅いのです。そのために救命意識を常に持つことは、サッカーの場でも‥人が互いに共存していく全ての場においてとても重要なことなのです。
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