#225 Jリーグ選抜 vs 東北人魂 「TEAM AS ONE」
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ペスカドーレ
2012年07月21日 07:07 visibility1102
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/jleague/2012/text/201206110008-spnavi.html
『スポーツナビ/東北出身者の復興への思い』より抜粋
東日本大震災発生からはや1年4カ月が経過したが、被災地の復興は、まだまだ道半ばである。東北の被災地では学校のグラウンドに建てられた仮設住宅に住む人も依然として多く、子供たちがのびのびと運動できない状況が続いている。
「東北人魂を持つJ選手の会」(通称=東北人魂)の発起人の1人であり、時間を作っては現地に赴いている小笠原満男(鹿島アントラーズ)は「がれき処理だって、みんながやる気になればもっと早く片付けられるはずだし、小・中学校の校庭に建っている仮設住宅で暮らす方の住居も、1年あれば別の場所にきちんとしたものを作れるでしょう。だけど、思うように進んでない。このために子供たちはスポーツができないし、運動会すらできない。これはホントに何とかしないといけないですよね」と心を痛めている。
実際、東北に住んでサッカーに携わる関係者も、被災地支援への機運低下を痛感する日々だという。宮城県サッカー協会会長を務める塩釜FCの小幡忠義理事長は「以前に比べると募金も集まらなくなってきたし、お金が必要なところにきちんと回っていないという問題もあります。」と神妙な面持ちでこう語った。
「東北人魂」として被災地に足を運び、子供たちを呼んでサッカーをしたり、コミュニケーションを取ったりしながら、希望や勇気を与えようと、小笠原が動いている中、このようなことを話されたと言う。
「被災地の子供たちと何度か触れ合ったんですけど、『これからも頑張って練習するんだぞ…』って話したら、『やりたいんだけど、練習する場所がなくて練習できないんです。』って寂しそうに話す子がいた。それを真っ先に何とかしてやらないといけないですよね。人の生活や住居が優先されるのは当然だけど、スポーツが後回しにされるのはどうかな。『グラウンドは3年後に建て直します』っていったら、小学生は中学生、中学生が高校生になってしまう。その空白の3年間でスポーツが消えてしまうかもしれない。そういうことをもっと多くの人に知ってほしいんですよね」と、彼は実情をあらためて訴えた。
そこでJリーグは今日7月21日、被災地・茨城のカシマスタジアムで「スペシャルマッチ」を実施することにした。このゲームは、震災発生から1年以上が経過した被災地の今を再認識し、我々にできることを今一度、考え直す絶好の機会になると期待されている。
試合は「Jリーグ選抜」対「Jリーグ TEAM AS ONE」という形で行われる。TEAM AS ONEは東北出身者やベガルタ仙台と鹿島アントラーズから選抜され、被災地にゆかりのある選手で構成される。一方、Jリーグ選抜はサポーター投票ならびに選考委員会の推薦により選出される。被災者の招待や募金活動なども行われる予定で、試合の収益金やテレビ放映権料の一部が復興支援に回されるというから、社会的貢献も期待できそうだ。
1度や2度、チャリティーマッチを開いたところで、苦境に直面している被災地のサッカー環境がすべて改善されるわけではない。それでも、昨年3月に大阪・長居スタジアムで行われたチャリティーマッチなどは、社会的影響力が非常に大きかった。
小笠原が「東北人魂」と大きな字で記されたTシャツを着て登場したり、カズ(三浦知良=横浜FC)がゴールを決めてカズダンスを踊る姿を見て、傷ついた人々は前向きな気持ちを取り戻そうと思っただろう。
昨季のベガルタ仙台の大躍進、仙台で中学・高校時代を過ごした香川真司(ドルトムント/ドイツ)の大活躍も、被災地の人々の生きる希望や勇気になったはずだ。
サッカーにはそれだけの大きな力がある。時間の経過とともに、被災地支援への関心が薄れつつある今だからこそ、サッカー界として何かを働きかけていく必要がある。今回のスペシャルマッチは大きな力になる可能性があるのだ。
このイベントが、選手たちの支援活動への意識を高揚させる好機になれば、さらに良い。
「サッカー選手はもちろんピッチ内での仕事が一番だけど、練習の時なんかは結構時間がある。それを支援活動に充てる方がよっぽど有意義だと思う。みんな大変大変って言うけど、オンとオフを切り替えてやれば問題ない。おれらが動くことで関心を持ってくれる人も多いと思う。」と小笠原が語るように、サッカー選手の一挙手一投足は社会的インパクトが大きい。
一つひとつの行動を人から見られる立場にいることを、彼らには今ここで強く認識して欲しい。
以上、今日行われるスペシャルマッチについての記事を読んで、引用させていただきましたが、「九州北部豪雨」に見舞われた熊本市でもロアッソ熊本の選手たちが、復興支援活動を行ったようである。阿蘇市にもJリーグの合間をぬって支援活動に向かう予定とのこと。
ロアッソ熊本GK 南雄太ブログ 『復旧支援活動http://labola.jp/south/diary/19599171』
ロアッソ熊本FW 北嶋秀朗ブログ 『復興作業http://labola.jp/kitajima/diary/19578108』
まだ微力ながら貴重なプロ選手が取り組む重要な活動‥これをもっと大きな支援の輪にできるように、ロアッソ熊本の選手にも見られているという認識と、プロとして魅せること、その世間を動かせることができる力を、有効に活かして欲しいと願います。
九州北部にはJチームが5つも集中存在し、多くのクラブがシーズン前の合宿キャンプに訪れます。
「ロアッソ熊本」、「アビスパ福岡」、「サガン鳥栖」、「大分トリニータ」、「ギラヴァンツ北九州」、特に被害の酷かった『熊本』の地で、九州の復興に向けて「ロアッソ熊本」が音頭をとったスペシャルマッチ「九州Jリーグ選抜」 vs 「Jリーグ選抜」でも計画できないか期待したいものだ。
7月21日のスペシャルマッチを単なるイベントで終わらせず、本物の成果につなげていくことが何よりも肝要です。今日のスペシャルマッチを見て知って、私たちも改めて復興への継続的動きを、再始動させるべきだと考えさせられることだろう。
■Jリーグ
TEAM AS ONE 出場選手(22名)
【GK】
16
/林 卓人(ベガルタ仙台)
1
/曽ヶ端 準(鹿島アントラーズ)
【DF】
4
/渡辺 広大(ベガルタ仙台)
5
/角田 誠(ベガルタ仙台)
2
/西 大伍(鹿島アントラーズ)
3
/岩政 大樹(鹿島アントラーズ)
7
/新井場 徹(鹿島アントラーズ)
15
/今野 泰幸(ガンバ大阪)宮城県出身★
【MF】
10
/梁 勇基(ベガルタ仙台)
11
/関口 訓充(ベガルタ仙台)
25
/菅井 直樹(ベガルタ仙台)山形県出身
6
/中田 浩二(鹿島アントラーズ)
8
/遠藤 康(鹿島アントラーズ)宮城県出身
14
/本山 雅志(鹿島アントラーズ)
20
/柴崎 岳(鹿島アントラーズ)青森県出身
40
/小笠原 満男(鹿島アントラーズ)岩手県出身★
35
/高萩 洋次郎(サンフレッチェ広島)福島県出身
【FW】
13
/柳沢 敦(ベガルタ仙台)
24
/赤嶺 真吾(ベガルタ仙台)
9
/大迫 勇也(鹿島アントラーズ)
18
/興梠 慎三(鹿島アントラーズ)
21
/茂木 弘人(ヴィッセル神戸)福島県出身
★:サポーター投票選出選手
最年長選手:柳沢 敦 選手(ベガルタ仙台) 35歳1ヵ月24日
最年少選手:柴崎 岳 選手(鹿島アントラーズ) 20歳1ヵ月23日
※年齢は大会当日(2012年7月21日)時点で算出
■
Jリーグ選抜 出場選手(24名)
【GK】
21
/東口 順昭(アルビレックス新潟)
1
/楢崎 正剛(名古屋グランパス)
【DF】
20
/槙野 智章(浦和レッズ)
17
/橋本 和(柏レイソル)
2
/栗原 勇蔵(横浜・F・マリノス)
22
/中澤 佑二(横浜・F・マリノス)★
5
/駒野 友一(ジュビロ磐田)
4
/田中 マルクス闘莉王(名古屋グランパス)★
32
/田中 隼磨(名古屋グランパス)
【MF】
6
/柏木 陽介(浦和レッズ)
15
/カルリーニョス(大宮アルディージャ)
10
/レアンドロ ドミンゲス(柏レイソル)
3
/高橋 秀人(FC東京)
14
/中村 憲剛(川崎フロンターレ)★
25
/中村 俊輔(横浜・F・マリノス)★
8
/小野 伸二(清水エスパルス)
7
/遠藤 保仁(ガンバ大阪)★
13
/柿谷 曜一朗(セレッソ大阪)
【FW】
9
/中山 雅史(コンサドーレ札幌)★
24
/原口 元気(浦和レッズ)
19
/田中 順也(柏レイソル)
18
/前田 遼一(ジュビロ磐田)★
11
/佐藤 寿人(サンフレッチェ広島)★
23
/豊田 陽平(サガン鳥栖)
★:サポーター投票選出選手
最年長選手:中山 雅史 選手(コンサドーレ札幌) 44歳9ヵ月28日
最年少選手:原口 元気 選手(浦和レッズ) 21歳2ヵ月12日
※年齢は大会当日(2012年7月21日)時点で算出
■
スケジュール
[7月21日(土)]19:00/県立カシマサッカースタジアム
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- 事務局に通報しました。
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