#237 松田直樹杯ってダメですか?




松田直樹氏が亡くなった「2011年8月4日」、スペインのセビージャでは毎年恒例となった親善試合が行なわれました。












アントニオ・プエルタ杯です。




かつて、セビージャに所属していたスペイン代表のアントニオ・プエルタは、2007年8月25日、リーガ開幕戦となったヘタフェ戦の最中にピッチ上で意識を失い、帰らぬ人となりました。












 

同杯はファンに愛された彼へ捧げるものとして2008年から始まり、これまでに同じアンダルシア州のマラガ、へレス、グラナダ、エスパニョールと対戦していて、今年で5回目となります。




昨年のエスパニョールとの試合は、特に注目を浴びました。

 

エスパニョールも2009年前の8月に主将のダニ・ハルケを心臓発作により失うという、同じ悲劇を経験しているからです。












 

約2万人の観客を集めた試合では、試合前に両選手へ捧げるビデオが流され、両チームは背中と胸にふたりの背番号である16番と21番をつけたユニフォームを着てピッチに登場し、その番号にちなみ16分と21分には、スタジアム全体が亡き二人に盛大な拍手を送っています。















松田直樹氏が失くなった日、その事故はスペインでも大きく報道されました。












国営放送TVEでは、横浜・F・マリノスのユニフォームを着てプレーする松田氏の映像を流しながら、ゴールデンタイムのニュース番組でも報じられています。












プエルタやハルケの前例もあるため、スペイン人にとっても日本で起きた悲劇に対する関心は高かったようです。

 

プエルタ杯は、セビージャの年間パス保持者の入場は無料とされ、サポーターに愛されたプエルタを偲ぶ試合が毎年行なわれることによって、新たに加入した選手たちや若いファンにも、クラブの象徴だったプエルタの存在を伝え続けていきたいという狙いがあるそうです。

 

プエルタやハルケと同じように多くのファンに愛された松田直樹を偲ぶ記念試合を、今年のチャリティーマッチで終わりではなく、毎年定期的に開催できないものだろうか?

 

プエルタ杯のように継続できれば、彼の功績を讃え、また同じ悲劇を繰り返さないための方策を考え、再認識する貴重な機会になるはず…

 

「松田直樹杯」‥「高円宮杯」のような規模の大きな大会、社会的影響力のある大会として生まれないものか期待したい…

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