男はつらいよ・・・ (2)

若い頃は、寅さんに全然興味なかった。
映画はテレビでやってるのを横目でちょろっと見る程度。
一つとして全編を通して見たことはない。

渥美清さんが96年に亡くなった時はさすがに関心を持ち、
あらためて彼の経歴や映画についての記事を読んだりした。
しかし、映画に手につけることは、やっぱりまったくなかった。
水戸黄門と同じで落ちがわかっている話なんて見てもしょーがない。
あれは日本のおじいちゃんおばあちゃんのための映画。
その程度の認識で、それは周囲の友人も同じような考えだったと思う。

今はもう自分自身が年を喰っておじいちゃんになってきたせいなのか、
生まれて初めて寅さんの世界を見る気になった。
全48作もあって全部見るのはちょっと大変そうだけど、さっそくDVDを４つばかし買ってきたりして・・・。

ここで描かれている主人公・寅次郎は決して善人でもいい男でもない。
そもそもが家も妻子もいない、プータロー(渡世人)の親父。
身内である伯父、伯母、妹にはしょっちゅう迷惑をかけ、ふらふらと美人に恋しては振られるちょっと哀れで滑稽な男の話だ。




・・・・今見れば、「こりゃーオイラの話じゃねーかよ」と思う。(涙)



見ながら笑う。笑いながら泣いている・・・。



・・・いや冗談じゃなくて、ほんとに・・・。







いつ結婚するんだか・・・オイラ。
今年でもう49歳になるけどなぁ。

男はつれーよなー・・・。