三十路も過ぎて学んだこと

大音量で音楽が流れている
部屋から出て

扉を閉めた瞬間に


あんなにうるさかった音が
急激に小さくなった


ああ

心の扉を閉じていたら

誰の声も聞こえず
誰にも声が届かない


そう思った






年末には

どうしてもやらなければ
いけないことが重なった


正直

できないのではないか
無理なのではないかと

不安だった


だができた


１つは

私が人間的な自信を持てない
原因の１つだった問題を含んでいたが

それも解消した

人の力を借りた
しかしそれを含めて

やれたのだ



１つは

準備が遅すぎて
対応できないはずだった

しかし集中した
そして上手くやりきった

賛辞をもらうほどに


あんなに緊張し
それを集中で捩じ伏せたのは

これまでになかったかもしれない



ああ

私はやれるのだ

そう思った



本当に不安で

無理だと諦めたかと思えば
いややるのだと自分を
奮い立たせることを繰り返した

そしてやれた



やれることを学んだ



もう頑張りたくないと
本当に疲れた気持ちになったのは

学生の頃だったか


壊れないように
誤魔化しながらここまで来た


しかし

仕事もプライベートも
そろそろ限界だ

誤魔化しきれない



それでいい

もう誤魔化す必要もない


退くか進むのかは分からない
保留するのかもしれない

しかし何も考えず
そのままではなく

何れかを決めよう


強い気持ちで
辛抱強く取り組もう



何故なら

やれることを学んだのだから