緋の天空

”緋の天空”  葉室麟著  集英社
 江戸時代の作品がメインの作者としては
  初めての奈良時代を扱っている。
 43代元明天皇、44代元正天皇、46代孝謙天皇
 (=48代称徳天皇)
 奈良時代には3名の女帝が君臨している。
 本著の主人公である光明子は女帝にはならなかったが
  皇后、皇太后、孝謙天皇の母として権力の座に長く
   君臨していた。
 長屋王やその子の膳夫に加え真備、玄昉等も出てきて
  奈良時代の歴史を思い起こすことにもなった。
 光明皇后は藤原不比等の娘として評価は色々あるが
  民のために施薬院や悲田院を設置したり
   奈良の大仏建立により仏の道で治める等の寄与は大。
 登場人物が多すぎて、個々に対する掘り下げが甘いのが
  若干気になった。
 

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