フットサルを始めたばかりのチームは、なかなか勝つことができないかもしれません。 そんなチームに、シンプルだけど非常に効果的なとっておきの攻撃パターンをお教えします。
その名も、「チョンドン」です!
特殊な名前がついているから、どんなプレーかと思われるかもしれませんが、とっても単純です。キックインの時にボールを蹴る人が「チョン」とボールを転がし、そこに走り込んできた選手が思い切り強いシュートをゴールに蹴り込むのです。
キックインの時にボールを蹴る人が「チョン」とボールを転がし、そこに走り込んできた選手が思い切り強いシュートをゴールに蹴り込むのです。
どうですか? 簡単そうですよね?
とてもシンプルな攻撃なのですが、このチョンドンはフットサルの強豪プロクラブでも重用するんです。
なぜ、「チョンドン」が効果的なのか。それはキックインの際に相手選手が5メートルよりも離れないといけないからです。
「チョン」とボールを転がした瞬間、相手選手はボールから5メートルの距離をとっていなければいけません。ボールを転がした瞬間にシューターがボールを捉えることができれば、相手にブロックされずにボールを枠に飛ばすことも可能だったりします。
もし相手が「チョンドン」を予想してきたら、「チョン」「ドン」の間に、1タッチを入れてみましょう。「チョン」と転がってきたボールに対して、シュートフェイントを入れて足裏で止め、そのままボールを前に転がします。そこからシュートを打つのです。
ディフェンダーが最初の「ドン」のタイミングでブロックをしようとして動きを止めれば、しめたもの。シュートコース分だけボールを転がして1テンポ遅れて「ドン」を打てば、楽にシュートを打つことができるでしょう。
さらに足裏でボールを止めた時に相手が対応してきたら、もう一歩前に行くふりをして、そのまま足の裏でボールを後ろに転がし、「チョン」を蹴った味方にシュートチャンスをつくることもできます。仮に相手にブロックされて、ボールが再び外に出ても、またマイボールにすることができるので、しっかり打ち切り、カウンターを受けないようにすることが肝要です。
もう一つ、この戦術をさらに効果的にするためには、ボールのあるサイドとは逆サイドのゴールポストの前に味方を一人、立たせておきましょう。これは「ファー詰め」という戦術になります。
「チョンドン」をする時、ゴールキーパーはまずシュートを警戒します。しかし、「ドン」で出るボールはシュートではなく、ファーポスト前に詰めている味方へのパスなのです。GKはゴールからシュートコースが外れると思い、ボールが外に流れると思うでしょう。しかし、ボールが外に出る前に味方が合わせることができれば、シュートを打つことが可能になります。
キックインが続き、何度も「チョンドン」をしたことで、相手が明らかに警戒していたら。そんな場合は、キックインを「チョン」と蹴るのではなく、直接、ファーポスト前にいる選手に「ドン」と蹴ってしまいましょう。
このように、非常にシンプルな「チョンドン」ですが、いくつものバリエーションを持つことができれば、かなり有効な武器になります。
ただし、相手に強いボールを何度もぶつけたりすることになるので、大勝しているチームがやったり、ミックスの試合の時に男性が女性や子供が壁に入っている時にやることは控えましょう。
※「みんサル」より転載