花鳥の夢

”花鳥の夢”  山本兼一著  文芸春秋

 安土桃山時代の画家である狩野永徳が主人公。

  信長、秀吉等に仕え安土城、大阪城、聚楽第

   などの障壁画を制作。

 日本史上でも有数の画家であるが、建物と共に

  滅びたものが多く、現存作品は少ない。

 少ない作品や資料から著者がこのような物語を

  良く描けたものだと感心させられた。

 同じ時代でも長谷川等伯は当初商人向けの絵を

  扱っていたためか、現存作品が多いようだ。

 狩野一門を背負って立つ永徳と、自由な立場で描いた

  等伯との作品の優劣を付けることは難しいと思われる。

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