利休にたずねよ

”利休にたずねよ”  山本兼一著  PHP

 この作品は朝鮮贔屓として問題となった。

  確かに高麗の姫の話はフィクションでしょう。

 当時国内を統一して朝鮮に攻め入ろうとした秀吉。

  彼に逆らう者は誰もいなかった。

 美の世界に関してだけは秀吉は利休に敵わなかった。

  切腹の理由が何であれ、これは秀吉の意向でどうにでもなる。

 一方利休も切腹によって自身の価値を一層高める事が出来た。

 そもそも利休以前に秀吉に憎まれて+++

  死ぬことになった山上宗二もいたのだ。

 絵師や彫刻家などのように創作する訳でもなく---

  目利きや美の評価能力には長けていたとして---

   彼の付加価値というのは如何ほどの物だろうか??

    山本作品では狩野永徳を描いた方に好もしさを感じました。

 侘び、さびと言っても所詮富める立場からの見方。

  私有を認めないジャイナ教のほうに軍配があがるのでは・・・

 

chat コメント 

コメントをもっと見る

通報するとLaBOLA事務局に報告されます。全ての通報に対応できるとは限りませんので、予めご了承ください。

  • 事務局に通報しました。