はだれ雪

”はだれ雪”  葉室麟著  角川書店
 忠臣蔵外伝といった内容。
浅野内匠頭の最後の言葉を聞いたことから、将軍綱吉の機嫌を損ね、
 扇野藩にお預けとなった直参旗本永井勘解由と、
  扇野藩から監視役兼接待役となった紗英との心の交流が丹念に描かれている。
扇野藩は実在しないが、永井勘解由は永井高槻家に実在する人物。
 葉室作品に登場する女性はいつも素晴らしい。
勘解由がその後浅野家と吉良家との仲を取り持つ立場になったのか
 その辺りは本著では書かれていない。

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