ホテルピーベリー

”ホテルピーベリー”  近藤史恵著  双葉社
相変わらず筆者の作品は面白い。
ハワイ島の鄙びたホテルでの話なのに、主人公・木崎の鬱屈した気分が反映されてか、
 暗くて湿っぽいような雰囲気が終始付き纏う。
半分過ぎたあたりで殺人事件が起こり、ミステリーだったのだとやっと気が付いたが、
 どちらかと言うと、この本の面白さはそこにはないかな・・・
ミステリー部分もマア出来ているが、
 謎解きよりも事件とは関わりない各人の心の動き、
  他人の心の中が理解出来ないだけでなく、
   自身の心の中でさえも理解出来ずに、
  揺れ動く感情や孤独感が繊細に描かれていることが良いと思った。
ホテル名・ピーバリーは独特なコーヒー豆のようで
 一度飲んでみたいと思った。
 

 

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