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チューンナップ

昨日の日記でラケットのチューンナップに少し触れたので、
この機会にちょっと詳しく書いてみます。

…決して、ネタ切れなどではありません(^^;

***
まず、元となるラケットですが、
同じモデルであっても、ほぼ全てのラケットは違いがあります。
試しに量販店に行って、
「バボラ アエロプロドライブGT」を3本(同じグリップ)計ってみると、
重量スイングウェートバランスのうち、
少なくとも一つは、多ければ全て違う数値になります。

なお、一番ぶれが少ないのが「バランス」で、
これはモデルの根幹にかかわるものであることに起因していると考えられます。
(力のないストローカー用といいながらトップライトのラケットでは変ですからね。)
ただ、計り辛いだけで微妙な違いはあります。

実は、このバランスがなかなか曲者でして、
重量やスイングウェートを揃えようとすると、
微妙にバランスポイントがずれてくることがよくあります。
この調整が非常に難しいです。

***
次に、チューンのやり方ですが、
基本的には「オモリ」を貼っていきます。

貼る場所は、
�ラケットフェースの一番上(12時の方向)
�ラケットフェースの斜め上(1時~2時、10時~11時の方向)
�ラケットフェースの横(3時、9時の方向)
�グリップ
�スロート
が主だった場所です。

�ラケットフェースの一番上(12時の方向)に貼ると、
少ない重量で振りぬきが良くなります。
ストロークを強化したい場合には、まずここを考えます。
もっとも、面のぶれが起きやすくなるのと、
ストリングスを張る時に邪魔になるので、
あまりここには貼りません。

�ラケットフェースの斜め上(1時~2時、10時~11時の方向)に貼ると、
適度な重量で振りぬきが良くなります。
また、面のぶれも�の場所よりも少ないので、
面の安定を図りつつ振りぬきをよくしたい場合にはここに貼ります。
個人的には、一番良く張る場所です。

�ラケットフェースの横(3時、9時の方向)に貼ると、
面の安定性が増します。
ただ、振りぬきはやや悪くなります。
サンプラスがこの場所に大量のオモリを張っていたのは有名だと思います。

�グリップに貼ると、
ラケットをトップライトにでき、重たくしすぎない限り操作性が上がります。
サービスの速度も上がるように思います。
(ラケットの重量が増えた分、ラケットから伝わる運動エネルギーが多くなるのだと思いますが、
 物理には疎いので詳しい話はパスです(^^; )

この部分に張る時は、
グリップテープを全て取り去り、
グリップの素材である樹脂の上に貼ることになります。
(樹脂を剥がすとさすがに個人では手に負えなくなります。
 本当は樹脂の中にもオモリがあり、
 いわゆる「日本バージョン」のラケットは、
 そのオモリを取り除いた、または少なくしたものだそうです。)

その際に一番気をつけなくれはいけないのが、
「オモリの厚さ」
です。
オモリは鉛をつかうのですが、
あまり厚いものを使ったり、
二重三重に貼ると、グリップサイズが大きくなってしまいます。
感触を大事にしたい方、
細いグリップが好きな方は要注意だと思います。

そこで、グリップの中に入れる時は、
・薄いオモリを用意する (テニス用品店にあるものではなく、釣具店にある薄いものが良いです)
・それを更に薄く延ばす (左右に曲がりやすいので伸ばす時は注意)
・グリップの面に沿って貼る
 (グリップに巻きつけるように貼ると、角のところで太くなってしまうので、
  必ず面ごとに貼る(=縦に貼る)ようにします。)
といった工夫をしています。

�スロート(三角形の内側の部分)
あまり張っている方を見かけたことはないのですが、私はなるべく貼るようにしています。
ここに貼るとラケットの中心部が重たくなるので、
振った感触がしっかりしたものになり、ちょっと飛ぶようになります。

ラケットフェースだけに貼ると、どうしても振った感じが「軽く」なります。
ヘッドだけが先行して、ボールをとらえる感触がなくなるor軽くなります。
そこで、スロート部分を重くすることでバランスを保ち、
スイングへの影響を抑えるためにオモリを貼るのだ、と私は理解しています。

ただ、操作性はやや悪くなります。


なお、フェースの下(6時方向)に貼ったこともありますが、
あまり効果がないのと(同様の効果はスロートに貼ることで得られるため)、
ストリングスを張る際に邪魔になるので、
速攻で止めました。
スロートに二重に貼っても足りない時くらいしか用途が思いつきません…

***
貼るオモリは、ほんの数グラムのことが多いです。
「ちょっと面の安定が…」
というくらいであれば、
�フェースの横に合計3~4グラムも貼れば十分です。

ただ、
ラケット全体を重たくしたい、
あるいは
トップライトにしたい、
というのであれば、


合計20余グラムを貼ることもあります。

私の場合、スラセンジャーをトップライトにしたかったので、
グリップの中とスロートに貼り、�の部分に貼った挙句、
総重量が375グラムになっております。
うちストリングスが15グラム、振動止めとグリップテープで10グラムなので、
ラケット本体は350グラムですが、
最も軽いモデルが280グラムですから、70グラムも違うことになります。

また、ちょっと前に試用していた、テクニファイバー T−fight320も、
元々320グラム余あったのに、グリップとスロートに貼ったため、
ラケット本体で350グラムになり、
「名前に偽りあり」
なラケットに仕上がっていました(^^;

***
…と、このように書くと、
「重たくて振れないよ」
とよく言われるのですが、
試してみれば分かるように、「慣れ」です。

確かに試合で長期戦になるとやや厳しいものはありますが、
普段から使っていれば、ほぼ気になりません。

また、重たくなったといっても、数字にすればたったの30グラムです。
ドラゴン○ールの重いリストバンドやマントをつけているのとは訳が違います。

むしろ、ラケットの重量分だけ、ショットの威力が増します。
(確か「ジュール」という単位だったと思いますが…)

特にサービスは、効果抜群です。
また、相手の球にラケットが弾かれることがなくなります。
「振っちまえばこっちのもん」です。


そして、ここで重要になってくるのが「スイングウェート」です。
振った感じ重たく感じるかどうか、といい替えても良いと思いますが、
この数字が大きければ大きいほど、
「しっかり振らないと振れない」
ラケットです。

一般に、グリップから遠いところにオモリを貼れば貼るほどスイングウェートは重たくなります。
ただ、数字上はそうなのですが、
私個人の感触としては、
スロート部分に貼ったり、
�の部分に貼ったりして、「振りぬきが悪い」ほど、
「しっかりと振らないと振れない」気がします。

(おそらくは、
 スイングウェートを計る機械がグリップエンド付近を支点に計るのに対し、
 実際振る場合にはグリップの中ほど (=右手の人差指付近)が支点であるため、
 このような違いが出るのでは、と思います。
 ただ、私もまだ良く分からないので、
 最後は「自分が気に入るか」で判断するようにしています(^^;; )

このスイングウェート(ただし手での感触)が重たくならなければ、
たとえ総重量が重たくなっても、
「重たくて扱いづらい」ラケットにはなりません。

そこで、オモリを上手く貼る必要があります。
全体を重たくしたい場合、基本的には、
バランスポイントを支点として、(支点からの距離×オモリの重さ)の等比でオモリを配置します。
その上で、スロート部分で「感触」と相談、ということになります。

大体の見当をつけていても、2~3回は調整することが多いです。

***
…と、このように、市販のラケットを自分用にチューンするのですが、
ほぼ確実に「キモい」と言われます^^^

一言弁解させていただければ、
・自分のプレーにあわせて道具を調整して何が悪い!
・道具に愛着がわくし、楽しいじゃないか!
…と、このようになります (二言になってる

まぁ、
「テニスでは個人差が大きいので、道具もその人にあわせる必要がある」とか、
「テニスができない時は道具の手入れをするだろう、そのついでだ」とか、
「恋人同士でも話し合うだろう、それと同じだよ」とか、
まだまだキモい言い訳はいくらでもあるのですが、
これを言い始めると
さらにキモがられる日記が長くなるので、やめておきます。
こういう楽しみ方もある、と思っていただければ幸いです…

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