巨人12-4中日 弛緩した中日を3タテ

優勝目前にもかかわらず,3連戦初戦に,プロ初登板の大野投手を持ってきて谷繁を下げるという露骨な「捨てゲーム」をやってきた中日を3タテして意地を見せました.

 優勝がかかったヤクルト4連戦で4連勝するというすばらしいチームだった中日が弛緩してしまったのは,(NHKの解説の佐野さんも言っていたけど)初戦に大野投手を持ってきたことだと思う.13連戦の11試合目で,前の試合でヤクルトに4連勝してほぼ優勝を決めたから,酷使してきた選手を休ませたいのはわかるが,大野投手の起用は「一線を越えていた.」と私は思う.それでなくてもベテランの多いチームなのだから,「もう休んでいいのだ」と規律はゆるんでしまったろうし,他方,「なめられた」と感じた巨人は燃えた.それがこの3タテになったと思う.阪神戦までの巨人の試合運びを見るならば,中日相手に3タテできるような能力を持つ筈のないチームだったのに.

 そういう意味では中日に感謝すべきか・・・

 舎人さんが書いていたように,落合監督は,「相手チームへのリスペクトに欠ける.」ことに加えて,「ぎりぎりの状態における勝負のアヤ」には鈍い監督だと思う.

たとえば,V9戦士で西武の元監督の森さんなら,あそこまで露骨な捨てゲームは行わなかったろう.相手チームを怒らせ,自分のチームを油断させると,思ってもみないこと(たとえば日本シリーズ3連勝後の4連敗など)が起こることを知っている監督だったからである.

 マスコミでは優勝目前の落合監督を持ち上げる記事ばかりだが(巨人戦の初戦までは私も同じ気持ちだったが),今は,残り3試合で中日が3連敗し,ヤクルトが3連勝して優勝し,その評判が地に落ちることを願っている.落合監督を「名監督」と位置づけたまま,終わらせたくないからである.


 

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