巨人の選手人件費(年俸)総額の上限は40億円程度か?(12/24, 276,323,野球2,総合6)

杉内との契約が終了し,巨人の支配下選手62名,育成選手23名の合計85名のうち,契約保留をしている矢野と情報の入ってこない林以外の83選手の契約が終了したようです。この,矢野・林に加えて中日から入った小林選手(育成契約)の年俸がわかりませんが,他の82選手の年俸(推定)を合計すると35.9億円となりました。ただし,一つ前の日記で示したように,FAで入ってくる杉内の事実上の年俸は3.5億ではなく5億ですし,村田も2.2億ではなくて2.5億なので,その差額の1.8億円を加える必要があります。また,矢野・林・小林の分を0.4億円と見てそれも加えると38.1億円となります。そのうち,外国人選手人件費の年俸は3.5億円(ホールトン・ゴンザレス・マシソン・ロメロ・林の5名分)で全体の1割弱です。

 過去の選手総人件費(年俸,推定)と比較してみましょう。

2007年    46億円?
2008年    53億円 ラミレス・クルーン・グライの加入による増加
2009年    46億円 上原・二岡・清水の流出・戦力外による減額
2010年    49億円 2009年のリーグ優勝・日本1による増加
2011年    40億円 李・クルーン・豊田の戦力外による減額
2012年12月時点  38億円 

 現時点では,2011年分より2億円程度減っています。これは,杉内・村田・ホールトンの加入分の増加より,ラミレス・マイケル・グライ・バニスター・トーレス・ライアル・フィールズ等の外国人選手大量戦力外による減額幅の方が大きかったからです。外国人選手の年俸総額は,2008-2010年は20億円程度で推移してきましたが,2011年に李・クルーンが抜けたことにより12億円程度となり,2012年は上記のように現状では3.5億円程度と激減しました。ただし,今後,外国人野手1-2名の獲得が見込まれるのでその分を1-2億円とすると,外国人選手の年俸総額は4.5-5.5億円程度となり,総額についても最終的に40億円弱になるでしょう。逆にいうと,「総額40億円」という金額の上限が頭にあるから,村田・ホールトン・杉内にあのような金額の提示ができたのではないかと思えます。

 なお,外国人選手についても育成・競争させようという清武前GMの方針は,明らかに破棄されたように思います。

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