イチローの打撃フォーム変更

日曜日のTBSの番組(サンデーモーニング)でイチローの打撃フォームの変更について触れていました。今年は、今までより体重移動の少ないフォームに変えたとのこと。張本が「3番になるから、より長打を打とうとしているのだろう。」という呆けたことを言ってましたが、ゲストの広澤が「体重移動をしなくなるとミートは確実になるが、強く振れなくなる。」と的確なことを言ってました。改めて、以前のイチローのフォームを見ると、体重移動「しまくり」で原監督の大嫌いな筈のフォームですね。基本的に非力なイチローは、この体重移動で強い打球を飛ばそうとしていたのだろうし、体が動く分弱点となる筈のミートの確実性は、卓越した動体視力で補っていたのでしょう。
 逆に言えば、今年で39才になるイチローの動体視力の衰えが、昨年の不成績と今年のフォーム改造につながったと言えます。イチローが日本でプレーしていた頃、落合さんがイチローのフォームに対し、「彼が、年齢を重ねてもあのフォームで打てるとは思えない。」という趣旨の事を言ってたことを思い出しました。

 改めて、打撃フォームは大切だが、打撃のすべてではないし、唯一の正しい型などないと思いました。一人の選手においてすら、年齢によって、その選手の身体能力が変わるので「その選手に取って」適したフォームも変わっていくことをイチローの例は示しています。

原監督がイチローが入った頃のオリックスの監督だったら、当時の土井監督同様、2軍でいくら打っても、イチローを認めずに1軍では使わなかったでしょうね。

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